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『スパイキッズ』 ホントのパパはすごいんだぜ(ロドリゲス談)

B000CFWOSY.jpg『スパイキッズ』(2001) SPY KIDS 88分 アメリカ

監督:ロバート・ロドリゲス 製作:エリザベス・アヴェラン、ロバート・ロドリゲス 製作総指揮:ケイリー・グラナット、ボブ・ワインスタイン、ハーヴェイ・ワインスタイン 脚本:ロバート・ロドリゲス 撮影:ギレルモ・ナヴァロ 音楽:ダニー・エルフマン、ロバート・ロドリゲス
出演:ダリル・サバラ、アレクサ・ヴェガ、アントニオ・バンデラス、カーラ・グギーノ、アラン・カミング、テリー・ハッチャー、トニー・シャルーブ、ダニー・トレホ、ロバート・パトリック、チーチ・マリン、ジョージ・クルーニー

 ロバート・ロドリゲスがある日、幼い息子に言われたそうだ。
「パパってどんな仕事をしてるの?」
「それはね“映画”を作ってるんだ」
「ふーん、どんな映画?」
「えーっと・・・『フロム・ダスク・ティル・ドーン』とか『デスペラード』とか・・・」

 あるいは
「お前の父ちゃん、『フロム・ダスク・ティル・ドーン』の監督なんだって」
「うわー変すぎ」
 と息子がいじめられたのか。

 ともかく、『スパイキッズ』はロドリゲスが息子のために作った映画だそうだ。
「どうだ、父ちゃんは『スパイキッズ』を作ったんだぞ。友達に自慢してこい」ってとこかな。
 そう考えると、引退して冴えない一般人として暮らしているアントニオ・バンデラスが、その世界では有名な腕利きの元スパイというのはロドリゲス自身を投影しているのかも知れない。こう見えてもパパはすごいんだぞってね。
 情けない父親が実はヒーローという構図は同じバンデラス主演の『レジェンド・オブ・ゾロ』でも使われている。多少は影響があるのかも知れない。

 息子のために作ったんだからお子様向けで当然。学校で人気者の姉とドジでいじめられっ子な男の子が悪党に誘拐されたパパとママを助けるために「スパイキッズ」となって大活躍。コメディ中心だが、最後には改めて家族の絆を強める。単なる経営コンサルタントだろうとスパイだろうとパパとママはやっぱり大好きだ。
 テンプレートな展開だが、ピーウィー・ハーマンチックな悪役フループが引き立ててくれる。黒幕のロバート・パトリックも渋い。やはり悪役が良いと映画が締まる。
 ロバート・パトリックは『ターミネーター2』のT-1000役で一気に有名になったが、その後は低迷。このまま消えかねなかったがロドリゲスの『パラサイト』(1998)でアメフト部コーチ役を演じて強い印象をアピールして見事に復帰。今作への出演はそれによるロドリゲスとの縁だろう。
 ロドリゲス作品には以前の作品に出演した俳優がゲスト出演することが多い。おそらく本人が魅力的で友人が多いのだろう。でなきゃ『パラサイト』のイライジャ・ウッドが『シン・シティ』で残忍な殺し屋役などやらないだろう。

 息子も成長してお子様映画は卒業したと思うが、ロドリゲスは『シャークボーイ&マグマガール 3-D』(2005)とまだまだこの手の映画を撮っている。息子よりも本人が気に入ってるんじゃないか?
『シン・シティ』がロドリゲスの一面なら『スパイキッズ』はまた別の一面。

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