『エージェント・コーディ』(2003) AGENT CODY BANKS 102分 アメリカ
監督:ハラルド・ズワルト 製作:デヴィッド・C・グラッサー、アンドレアス・クライン、デヴィッド・ニックセイ、ガイ・オゼアリー、ディラン・セラーズ 製作総指揮:マドンナ、ジェイソン・アレクサンダー、ジェニファー・バーチフィールド=エイック、ケリー・デヴィッド、ダニー・ゴールド、マイケル・ジャックマン、マーク・モーガン、ボブ・ヤーリ 原案: ジェフリー・ジャーゲンセン 脚本:アシュリー・エドワード・ミラー、ザック・ステンツ、スコット・アレクサンダー、ラリー・カラゼウスキー 撮影:デニス・クロッサン 音楽:ジョン・パウエル、ジェームズ・マッキー・スミス、ジョン・アシュトン・トーマス
出演:フランキー・ムニッズ、ヒラリー・ダフ、アンジー・ハーモン、キース・デヴィッド、シンシア・スティーヴンソン、アーノルド・ヴォスルー、ダニエル・ローバック、イアン・マクシェーン
『スパイモンキー』がお子様向けだとすれば、これはティーンエイジャー向きスパイ映画。
主人公のコーディー・バンクスは15歳の高校生だ。学校では情けなくて女の子には相手にもされず、ほかの男子からはいじめられている。家に帰ればごく普通の『ドラゴンボール』のポスターを壁に貼ったちょっとヲタっぽい少年。だがその正体はCIAのスパイ。の、つもりなどではなく特殊プロジェクトで選ばれ訓練も受けた本物のスパイだ。
その正体を家族にも秘密にしている辺り、ちょっと『トゥルー・ライズ』っぽい。
全体的には『007シリーズ』を才能はあるがちょっと情けない男の子が演じたらどうなるかというパロディ。最初はいかにも冴えないコーディが中盤以降どんどん格好良くなっていくのがいい。
コーディに与えられた最初の任務は、ある科学者の娘に近づき、彼女を通じて科学者の動向を探ること。彼女とは同い年だったのでその名門校に転校し、さっそく彼女とお近づきになろうとする。だが、頭も良く運動もできるコーディだったが、これまでまともに女の子と話したことがなかったのだ。
そんなコーディーがある事件をきっかけに次第に彼女と親しくなり、彼女はコーディに好意すら抱くようになる。そしてその時にはコーディ自身も任務を越えて彼女のことが好きになっていた。
だが、ターゲットに個人的感情を抱くのはスパイとしてご法度。
「任務を取るか、恋を取るか。」
潜入任務モノでは良くある設定だが、ここら辺の感情の動きは本家を超えてないか?しかも、女性経験豊富な男ではなく、これがはじめての彼女という青少年だからよけいと感情移入してしまう。オレだって昔は青少年だったからな。
iPodや携帯電話にスケボーなど少年向けアイテムに見せかけた秘密兵器もなかなか。Qもうかうかしてられないぞ。『カジノロワイヤル』(2006)で休んでる場合じゃない。
『007』を中心に『トゥルー・ライズ』、従来型ではないという意味で『トリプルX』を足して、それを青春映画でアレンジした感じ。そのブレンド具合が絶妙だ。