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『殺人ゲームへの招待』 エンディングは一つじゃない

B000E1KMCQ.jpg『殺人ゲームへの招待』(1985) CLUE 88分 アメリカ

監督:ジョナサン・リン 製作:デブラ・ヒル 製作総指揮:ジョン・ピーターズ、ピーター・グーバー、ジョージ・フォルシー・Jr、ジョン・ランディス 原案:ジョン・ランディス、ジョナサン・リン 脚本:ジョナサン・リン 撮影:ヴィクター・J・ケンパー 音楽:ジョン・モリス
出演:レスリー・アン・ウォーレン、ティム・カリー、アイリーン・ブレナン、マデリーン・カーン、クリストファー・ロイド、マイケル・マッキーン、コリーン・キャンプ、マーティン・マル、リー・ヴィング

 原作の『Clue:クルー』は、ゲームはゲームでもビデオゲームではなく、『人生ゲーム』や『モノポリー』と同じくボードゲームの一つ。そんな物まで実写映画化されているから驚きだ。
 ある邸宅で人が殺され、招待客の中に犯人がいる。殺人者、場所、狂気の3枚のカードが封筒に入っており、プレイヤーは探偵となってゲームを進め、その3枚のカードの内容を推理して正解すれば勝ちというゲームだ。
『ビルとテッドの地獄旅行』では主人公二人が死神と対決することになるが、その手段が潜水艦ゲームやツイスターなどのファミリーゲーム。その中の一つにこの『クルー』があった。日本では知名度が低いが、アメリカでは有名なのだろう。そもそもそうでなきゃ映画化されないか。

 映画のストーリーは基本的にゲームに則っている。
 ある雨の夜、豪邸に招待された6人の客人。それぞれマスタード大佐やミスターグリーン、ミセスホワイトなどと仮名を名乗らされる。どうやらそれぞれある弱みがあって、それを掴んだ男から脅迫されているようなのだ。
 そして突然明かりが消え、数秒間の暗がりが去った後には、床の上にその脅迫者の死体が転がっているのだった。一体犯人は誰なのか?

 作品のカラーとしては、同じく豪邸に客人が招待され、そこで殺人事件が起きる『名探偵登場』(1976)に似ている。もっとも出来はあちらの方がかなり上だ。
 この作品が他の推理物映画と違うのは、最後まで観て犯人が判明してもそれが正解とは限らないことだ。もう一度観てみると、今度は別の人物が犯人と言うことになっているかも知れない。
 えっ?そんなことがあるはずないって?だったらもう一度観てみよう。ほら、前2回とまた犯人が変わった。
 そう、この映画には合計3つのエンディングがあるのだ。ラストになってやたら駆け足で謎解きが始まるのだが、その最後の5分のフィルムが3つのリールに分かれていて、どのリールを上映するかでエンディングが異なる。マルチエンディングの映画なのだ。
 実に画期的、実験的試みである。ただし、日本で公開されたときは一つのエンディング固定で上映された。DVDでラストに収録されている「真のエンディング」がそれである。それじゃ意味ねーじゃんと、当時映画館で強く思った物だ。
 まぁ、それほど出来の良い作品ではないので、エンディングコンプリートのために映画館に通い詰めはしなかっただろうが。

 オレの知っている限りではボードゲームの映画化はこの『殺人ゲームへの招待』だけだ。『モノポリー』辺りは『投資家バブルお父さんのガッポリウハウハ人生orズッポリ泥沼人生』なんてタイトルで映画化できないだろうか。面白いかどうかは別だが。

 後におもちゃ屋で見つけて、どんなゲームか興味があったので購入。大学のサークルに持っていって部室で何度か遊んだ。そんなには面白くなかったように思う。
 ゲームとしては『モノポリー』や雑学クイズゲームの『トリビア』(『スパイ・ライク・アス』のラストでやってたヤツね)、『UNO』なんかの方が人気があって盛り上がった。って、どんな大学生だよ、オレらは。・・・まぁどのゲームも持ち込んだのはオレだが。

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