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『宝島』 ひげ面のジョン・シルバー

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『宝島』(1950) TREASURE ISLAND 96分 アメリカ
監督:バイロン・ハスキン 製作:パース・ピアース 原作:ロバート・ルイス・スティーヴンソン 脚本:ローレンス・エドワード・ワトキン 撮影:F・A・ヤング 音楽:クリフトン・パーカー 音楽指揮:ミュア・マシースン
出演:ボビー・ドリスコル、ロバート・ニュートン、ベイジル・シドニー、ウォルター・フィッツジェラルド、デニス・オディア、ラルフ・トルーマン、フィンレイ・カリー、ジョン・ローリー、フランシス・デ・ウルフ

 子供の頃に原作を読んだことがあるが、さすがに古くさくてあまり面白くなかった。
 それよりも印象に残っているのは日本のアニメ版。監督は『あしたのジョー』などの出崎統で、独特の止め絵が特徴だ。

 何度も映像化されている『宝島』だが、今回のはディズニー実写版。ディズニー初の実写映画になるそうだ。ある意味、元祖『パイレーツ・オブ・カリビアン』だ。
 この映画、とにかく展開が早い早い。
 主人公の少年ジムが宝島の地図を手に入れたと思ったら、一本足のジョン・シルバーなどと共に船に乗り一路宝島へ。
 宝島に着いたと思ったら、元軍艦船員と詐って乗組員として船に乗っていた海賊たちが叛乱を起こし、戦いがあったりジムが活躍したり人質になったりして、あっという間にエンディング。
 ディズニーだからメインの客層は子供向けで作ってあるから、退屈させずに一気に観せているのだろう。上映時間も96分と短めだ。
 だが、子供向けの割には海賊との戦いが妙にリアルで、残酷なシーンがあるのが気になる。今ほど暴力描写への規制がうるさくなかったのだろう。

 面白かった。面白かったが、ジョン・シルバーがただのひげ面オヤジだ。
 イヤだイヤだ、ジョン・シルバーはもっと渋くて格好良くてアゴが割れてなきゃイヤなんだい。と、アニメ版を観た人なら思うことだろう。
 もちろん、原作のイメージに近いのはこの映画版の方だろうが。
 幼なじみの女の子やグレーなどは確かアニメオリジナルキャラクターだったはずだが(今さら原作で確認する気はちょとない)、ジムの母親が1カットすら登場しないのはちょっとどうかなと感じる。
 ジムの母親は宿屋の主人。ということは、父親はいない。そんな母親が一人息子を危険が待ち受けているかもしれない旅に送り出すシーンはあってもよさそうだ。

 ジムは正直で勇敢で誠実。街に行って留守にしている母親の代わりに、宿屋の店番を文句も言わずに真面目にやっている少年だ。
原作が古いし、映画も1950年の作品ということもあってか、ジムがちょっと良い子すぎる気もする。

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