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『ブレイクアウト』 トンネルなんざ、もう古いぜ

B0009J8E32.jpg『ブレイクアウト』(1975) BREAKOUT 96分 アメリカ

監督:トム・グライス 製作:ロバート・チャートフ、アーウィン・ウィンクラー 製作総指揮:ロン・バック 脚本:ハワード・クライツェク、マーク・ノーマン、エリオット・ベイカー 撮影:ルシアン・バラード 音楽:ジェリー・ゴールドスミス
出演:チャールズ・ブロンソン、ロバート・デュヴァル、ジル・アイアランド、ランディ・クエイド、シェリー・ノース、ジョン・ヒューストン、エミリオ・フェルナンデス

 メキシコ在留中のアメリカ人(ロバート・デュヴァル)が陰謀によって無実の罪で刑務所に投獄される。
 妻(ジル・アイアランド)は夫を刑務所から出すべく奔走するが、再審要求を出しても受理されるのがいつになるか分からない。
 そこで、刑務所外での作業現場を狙って飛行機で脱獄させる計画を練り、腕利きのパイロット(チャールズ・ブロンソン)を雇うことにする。

 このパイロットつまりチャールズ・ブロンソンが登場するのが上映開始から20分ほどたってから。主人公が登場するまで長い長い。
 おそらくブロンソン目当ての観客が大半だったろうから、その点では異色作である。
 飛行機での脱獄に失敗し、相棒(ランディ・クエイドが若い)を女装させて刑務所の面会日に紛れ込ませるがばれて失敗。そりゃ、ばれるわ。
 ついにメキシコ警察のヘリコプターに似せてロイヤルブルーで塗装したヘリコプターで白昼堂々刑務所の庭に降りて脱獄させる、奇想天外大胆不敵な計画を思いつく。
 すごいのは、これが実話ベースであることだ。アメリカ人は無茶するなぁ。

 全体的にもたついた印象で、96分という上映時間が長く感じる。
 陰謀を持ってロバート・デュバルを逮捕させた連中があまり活用されていないのも気になる。
 メキシコ人刑務所長や看守たちがひどく悪し様に描かれている点も気になる。
 だが、失敗続きでジル・アイアランドから「もうあなたには頼みません」と言われたブロンソンが、金のためではなく、かといってプライドともちょっと違う、そう意地のために最後の計画にとりかかる辺りはやはり格好いい。

 メキシコまでセスナ機で無補給にて往復出来るということは、舞台はアメリカ南西部だろう。風が吹くと砂埃の舞う、ざらついた風景がブロンソンにはよく似合う。

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