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『ザ・コマンダー』 アメリカはいつだって正義

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『ザ・コマンダー』(2005) Second in Command 92分 アメリカ/ルーマニア

監督:サイモン・フェローズ 製作:ジョナサン・デビン、ブラッド・クレヴォイ、ドナルド・カシュナー、ピエール・スペングラー 製作総指揮:デヴィッド・ビクスラー 脚本:ジョナサン・バワーズ、デヴィッド・L・コーレイ、ジェイソン・ロスウェル 撮影:ダグラス・ミルサム
出演:ジャン=クロード・ヴァン・ダム、ジュリー・コックス、ラザーク・アドティ、コリン・スティントン

 このところ、個人的には当たりが多いジャン=クロード・ヴァン・ダム映画。もっとも、世間での評価は知らないが。
 この『ザ・コマンダー』もなかなか面白い。

 舞台は東欧の某国。制作がアメリカとルーマニアになっているので、ロケ地はルーマニアだろうか。
 先頃の選挙で大統領が替わり政権が交代したばかり。独裁者的大統領からアメリカ寄りの民主的大統領になったのだが、元大統領は政権に固執し反乱軍を用いて復帰を目論んでいる。
 反乱軍は策略を用いて民衆に大統領官邸を襲わせる。アメリカ大使館に大使館付きの武官として駐在していた海兵隊が大統領を救出し、アメリカ大使館にかくまう。その海兵隊の上官がヴァン・ダムだ。
 反乱軍に狙われた大使館は、ロケット砲を撃ち込まれるなど次第に被害を大きくしていく。
 アメリカの援軍が来るまで数時間かかる。それまで持ちこたえることが出来るのか?

 ヴァン・ダム映画というと嘘くささの代名詞みたいなものだが、この作品はかなりリアルな雰囲気だ。
 戦闘シーンは手持ちカメラを多用した画像で、実際の戦闘現場からのリポートのようだ。アメリカ人ジャーナリストがメインキャストにいて、その人物がビデオカメラで撮影した映像が挿入され効果を上げている。
 アメリカ民間人が爆殺されるシーンも、普段のヴァン・ダム映画ならばヴァン・ダムが乗り込んでいって危機一髪のタイミングで無事に救うのだろうが、今回は無力。
 立てこもった状況下で、大使がロケット砲で殺されてしまったため、誰が指揮を執るかについてCIA職員も含めての駆け引きなど緊張感がある。
 劇中でも名前が登場するが『アラモ砦』に似た状況だ。それにしても「アラモ砦を忘れるな」という言葉があるが、アメリカ人はいまだにアラモ砦を忘れてないのか。
 それから「映画は名作だった。だがここはそうさせない」といっているが、映画ってジョン・ウェインの『アラモ』のこと?いや、名作じゃないだろ。むしろ大駄作として有名だぞ。
 ラストは反乱軍のボスと1対1の格闘戦。わはは、やっぱりヴァン・ダム映画はこうでなきゃ。

 大統領が大使館に保護を求めて逃げ込んできたならまだしも、武装した海兵隊員を他国の大統領官邸に送り込み、襲ってきた反乱軍を撃破。
 大使館に立てこもった後は、外にいる反乱軍と銃撃戦。後者はまだしも、前者は国際法上では合法なのだろうか。そもそも内政干渉だらけな映画だ。

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