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『ジングル・オール・ザ・ウェイ』 おもちゃ探しでお父さんは大奮闘!

B00005FPO8.jpg『ジングル・オール・ザ・ウェイ』(1996) JINGLE ALL THE WAY 90分 アメリカ

監督:ブライアン・レヴァント 製作:クリス・コロンバス、マーク・ラドクリフ、マイケル・バーナサン 脚本:ランディ・コーンフィールド、ハリー・エルフォント、デボラ・カプラン 撮影:ヴィクター・J・ケンパー 音楽:デヴィッド・ニューマン
出演:アーノルド・シュワルツェネッガー、シンバッド、フィル・ハートマン、リタ・ウィルソン、ロバート・コンラッド、ジム・ベルーシ、ジェイク・ロイド、マーティン・マル、ハーヴェイ・コーマン、E・J・デ・ラ・ペーニャ、ラレイン・ニューマン、ジャスティン・チャップマン、リチャード・モール、フィル・モリス

 アクション映画では財宝の地図、ダイヤモンド、土地、麻薬などなど、様々な物の奪い合いが繰り広げられた。
 そして、アクション映画の宝物にまた一つ新たなる物が加わった。それは「ターボマン人形」。テレビや映画で子供たちに大人気のアクションヒーロー「ターボマン」のアクションフィギアだ。
 このターボマン人形ときたらNintendo DS Liteかたまごっち(しかも現行のではなくさらに暴走人気だった初代)並の人気かつ品薄商品だ。
 忙しいビジネスマンの主人公(シュワルツェネッガー)は、クリスマスプレゼントにそのターボマン人形が欲しいと息子に頼まれていたのだが、すっかり忘れてクリスマスイヴの当日におもちゃ屋に走る。
 しかし「ターボマン人形は何日も前から売り切れですよ」と店員に笑われてしまう。
 息子の空手の発表会にも出席できずに、親子関係がちょっと上手く行っていないこともあり、名誉挽回のためにもどうしてもターボマン人形を入手しなくてはならない。
 こうして、主人公の戦いは始まった。

 おもちゃ屋を何軒も駆けずり回ったり、詐欺師サンタに騙されたりと大騒ぎ。ようやく入荷した店に乗り込むが、抽選の数字が書かれたボールを奪い合って上へ下へのすったもんだ。
 ついにはターボマン本人役として彼の扮装をしてパレードに出演する羽目に。だが、それで万事めでたしになるかと思いきや、序盤からシュワルツェネッガーにつきまとってきたちょっとイカれた郵便配達夫がまた現れて・・・

 繰り返し登場する白バイ警官など細かいギャグや、効果的に使われるクリスマス音楽やメロディなどが面白い。
 まるで本物のアメコミヒーローのようなシュワルツェネッガーが、ターボマンを演じ、ついにはジェットパックでロケッティアのように空を飛ぶ。その戯画化された世界が楽しい。
 パレードにはクマのパディトンやセサミストリートのアーニーとバートの二人組などと一緒にソニック・ザ・ヘッジホッグの着ぐるみがいる。アメリカで大人気というのは本当だったのか。
 子供が見ているテレビ番組を上手く使ったオープニングクレジットも面白いが、エンディングクレジットの後にもちょっとしたお楽しみがあるので最後まで観るように。
 過激すぎず下品すぎず、最後には家族の愛で終わる。家族で楽しめるシュワルツェネッガー映画という点で良くできた娯楽作だ。あくまでもクリスマスムービー・ファミリームービーという認識は重要だ。

 単なるアクションスターではなく、より役柄を広めるべく『キンダガートン・コップ』(1990)や『ジュニア』(1994)などのコメディ映画にも挑戦したシュワルツェネッガーだが、その集大成的作品である。
 シュワルツェネッガーがアクション一本槍から卒業しようとしていたのは、今から考えると当時から政治家として名を上げようという野心があったに違いない。スクリーン上で銃をぶっ飛ばして人を撃ち殺しているだけの男では、選挙に出てもあまり票を期待できないだろう。

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