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映画バカ青春記 第91章 第二回監督作品『茶の間の生活』製作開始

 NHKドラマ『家族の値段』の撮影後、しばらくして名城大学は学祭に突入。その最中は撮影もなかったので、バイトを休んで天白祭に参加。学祭やらないでなにが学生か。
 OBのE谷氏がエアガンを持って遊びに来たので、オレはNEWMGCだかのガスガンM93Rで対抗。シネ研が使っている店の裏は中庭になっていて学祭中は人が入ってこないので、そこでサバイバルゲームに興じていた。3年ともなると、威張ってばかりで仕事はしないのだ。いや、本当はするけど。

 そして、スタジオ放送のヘルプなどの仕事はあったが、ドラマの撮影はなかったので、バイトは方は比較的自由が利いた。
 その期間を利用して、ようやくと第2作目の製作に取りかかることにした。

 この1年半、散々悩み、書いてはボツ、書いてはボツだった。
 他人の監督作を観てはその才能に妬み、自分の作品を観直してはいたらなさに頭を抱えた。
 さあ、2作目はどうする。

1.他人の優れた作品に近づき、追い越すべく努力する
2.あきらめる
3.同じ道ではかなわないのならば、別の道を進む

 またこの命題だ。
 これまでは3を選んで生きてきたオレ。
 だが、今度は譲れない。映画の本道を突き進みたい。これぞ映画という作品を作りたい。
 1作目以上に本気で作る道を選んだ。


 ジャンルはコメディ。これは譲れない。

 そしてあれこれ盛り込みすぎずにシンプルに。これは1作目の反省である。ギャグまたギャグの攻勢が充分に機能していなかったからだ。

 セリフは極端に削る。出演者は部員で演技の専門家ではないから、セリフと細かい動きの両方を同時にやるのは難しいだろう。それならばしゃべるシーンはほとんどなしで行こう。そして、実際にはほとんどないどころか主人公3人は一言もしゃべらない映画になった。

 学校でのロケは止めよう。都合上学校近くでのロケが多いが、これはやはり目新しさがない。せっかく学校から二駅の所に下宿したのだから、その近辺で撮ろう。ロケハンでうろうろして面白い光景を探そう。

 音楽無しはまだ怖いから、1シーンで使う音楽は1つまでとしよう。

 キャストの演技ではなく、その人が持つ雰囲気や魅力に頼ろう。味のある人がいるので、その人たちに主演をやってもらおう。

 その路線で調べ物をし、脚本を書いた。
 NHKでのバイトも何だかんだで役に立った気はする。
 前作から1年半、さんざ悩んだのが嘘のように脚本は組み上がっていった。

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