名古屋市千種区に東山給水塔という古びた給水塔がある。
1930年(昭和5年)に建てられた円筒形をしたこの給水塔は、1973年をもってその役割を終え、現在は地震などの災害時用の貯水タンクとして使われている。
リンク先の写真にもあるとおり緑のツタで覆われ、不思議めいた雰囲気を醸し出している。
上水道施設の中にあるので、普段は遠くから見ることしかできないが、今回はロケハンと言うことで、給水塔の内部を見せてもらい、さらには上部にある展望台まで上らせてもらった。
(現在は年に2回一般公開されており、展望台にも上れるそうだ)
給水塔の足元まで来て上を見上げる。ツタが絡まる古びた建物は、まるで怪人20面相がアジトにして使っていそうな趣き。
建物の中は改装されていて意外とキレイ。展示物も掲示されていて、一般公開用なのだろう。
「中は使えないね。これじゃ普通の展望台だ」とはM本さん。
外に出て写真を撮りまくる。下まで寄って仰角で仰ぎ見たり、遠くから背景として撮ったりいろいろ。
東山配水場のタンクが地下に埋めてあって、その上は芝生が植えてある。実際には住宅地のど真ん中にあるのだが、構図によっては人家から遠く離れた隠れ家にも見える。
敷地内にはいくつかこれまた古い煉瓦造りの小さな建物もあって、もちろんこれも写真に撮る。
続いて名古屋城へ。
ここは特にロケハンだと断らずに、普通に入場券を買って中に入る。
桜が咲いていた記憶があるので時期的には春だったのだろう。
城壁の一部がスライドして穴が空き、そこから地下迷宮に入っていくという設定なので、城壁を中心に写真をパシャパシャ。
オレは愛知県育ちだが、名古屋城に来たのはこれが初めてだった。ま、観光名所に地元民はあまり行かないわな。江戸時代に建てられたままの城だったらまだしも、名古屋城は第二次大戦中の空襲で焼け落ちて、戦後になって再建された物だ。でもそれ以前の作りとは違って鉄筋コンクリートだったりする。
名古屋の空襲に関しては101章でも書いたが、名古屋には軍事工場、特に戦闘機の工場が多くあったそうだ。
そのため空襲で爆撃を受け、名古屋の中心部は焼け野原となった。そこへ戦後、実力派の市長だかが強引に都市計画を推し進め、片側2車線を中心とした幅広の道路を張り巡らせた。
名古屋のNHKは栄という繁華街にあるが、ここは100メーター道路と呼ばれるやたらと広い道路で有名だ。
ただし、空襲の被害を受けなかった周辺部に行くと、とたんにゴチャゴチャとした狭い道となる。オレの通っていた名城大学近くの八事周辺は細い道の一方通行だらけで、原付で走っていて苦労した。自動車だったらさらに大変だろう。