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映画バカ青春記 第32章 17歳の夏だったり、20年来の友達だったり

 高校2年も一学期が終わり、夏休みに入った。
 来年は大学受験もあり、これが高校最後の夏休みと言えるかもしれない。
 しかも17歳。子供でもなく、かといってまだ大人でもない。微妙なお年頃だ。
 一昔前のマンガや青春小説の主人公の多くは17歳だった。
 多感でセンシブルでミッションインポッシブルな、いやスパイ大作戦は関係ないが、人生において重要な夏だ。

 その夏の記憶がオレにはない。

 別に頭を強く打ったとかではなく、単に印象に残っている出来事がないのだ。
 柊祭実行委員として毎日のように学校に来てドタバタしていた、のだとは思う。
 だが、その詳細ははっきりとしない。
 日記をつける習慣はないし、昔の写真も高校2年生の時の写真はそれ以前と比べて極端に少ない。うむむ、首をひねってみたところで何も思い出せない。

 はっ、ひょっとすると17歳の時に国際的な陰謀に巻き込まれて、組織の手によって記憶を消され、仮の記憶を植え付けられたのかもしれない。そう考えればすべて説明がつく。
 なんといっても、17歳といえば幾多のコミックや小説からも分かるとおり、やたらと事件に出くわす年齢だ。設定的にも無理がない。
 つまり、オレはこれから失われた時を求めて旅立たなければならぬ定めなのか・・・

 てな与太話を話せる相手が日常生活の中にいない。おかげで欲求不満だ。このサイトで色々と与太を書いてはいるが、書くのとしゃべるのとじゃやはり感覚が違う。
 与太といっても高校2年生の時分のことをほとんど覚えていないのは事実。まぁ、他の年齢での出来事もほとんど覚えていなくて、アルバムなどから記憶をサルベージしているわけだが。
 そんな与太話をあしたは山ほど出来る。学生時代のサークル仲間、オレも含めて5人で飲み会をやるのだ。
 与太話だけではなく、ギャグのための小道具もいくつか揃えた。
 聞かされる側はうんざりだろうが、これもオレと知り合った定めといさぎよく諦めろ。
 なんだかんだで20年近くの付き合いになる。
 みんな良い意味で変わったし、良い意味で変わっていない。
 同時に、悪い意味で変わったし、悪い意味で変わってもいない。
 酒を飲むのも数ヶ月ぶり。
 メンバーの一人が強固にコスプレ居酒屋行きを主張しているヤツがいるようだが、そちら方面に興味があるのはそいつとオレだけなので(オレも一度行ってみればネタにはなるかな、程度の興味しかないが)、普通の居酒屋になるだろう。

 というわけで、明日の映画バカ青春期はお休みだ。たぶん。

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