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『リオ・ブラボー』 ジョン・ウェインと三人の仲間

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『リオ・ブラボー』 (1959) RIO BRAVO 135分 アメリカ

監督:ハワード・ホークス 製作:ハワード・ホークス 原作:B・H・マッキャンベル 脚本:ジュールス・ファースマン、リー・ブラケット 撮影:ラッセル・ハーラン 音楽:ディミトリ・ティオムキン
出演:ジョン・ウェイン、ディーン・マーティン、リッキー・ネルソン、アンジー・ディキンソン、ウォルター・ブレナン、ウォード・ボンド

-オレはいつでも燃えている その27-
 西部劇の傑作だから観てないヤツはさっさと観ろ。なんか、今日の文章はこれで終わっても良い気がする。

 1960年代に入ってマカロニウエスタンが登場し、観客の求める作品層の変化もあって廃れていったハリウッドの西部劇。それまでの西部劇では保安官とは力強い正義の象徴だったが、『真昼の決闘』のように悪漢の襲来を前に助力を求めて駆けずる回る、それまでとは異質な作品も出てきた。
 その中でハワード・ホークスは、悪漢に毅然として立ち向かう保安官とその助手として集まった腕利きのガンマンというオーソドックスな題材を撮った。街の中でドラマが進行するため、モニュメントバレーなど西部の絶景は出てこないが、紛れもない西部劇である。
 主人公の保安官チャンスはジョン・ウェイン。やたら強くて頼りがいがあって、自信に満ちた人物は一歩間違えれば薄っぺらなヒーローになってしまうが、それにリアリティを持たせているのがジョン・ウェインの存在感。ウィンチェスターライフルを手に持って、街を歩いているだけで絵になる。
 チャンスの助手になるのが悪女に裏切られた喪失感からアル中になってしまったデュード(ディーン・マーティン)と流れ者の若きガンマンであるコロラド(リッキー・ネルソン)の2人。牢番のスタンピー(ウォルター・ブレナンが名演!)も含めた4人の男たちが、殺人罪で逮捕して牢に閉じこめてある弟を取り戻そうとする悪漢たちと戦う。
 チャンスの友人(ウォード・ボンド)が助力を申し出るが、「これはプロの仕事だ。民間人は手を出すな」ときっぱり断る。これは『真昼の決闘』を観て保安官の情けなさに腹を立てたハワード・ホークスが、強調したかったシーンだと言われている。プロは己の仕事に誇りを持てということだろう。

 酒に溺れていたデュードが、一度はまた酒の魔力に屈するかとなったところを、取り戻したプライドを最後まで失わずに立ち直る。それまではジェリー・ルイスとコンビを組んだ『底抜け』シリーズなどコメディ中心だったディーン・マーティンが素晴らしい演技を見せる。ただ、実際のアルコール依存症はそう簡単に治るものではないし、ましてや根性論では片付かないのは確かだろう。

 流れ者の女ギャンブラー(アンジー・ディキンソン)など女性も数人登場するが、基本的に男たちの映画。
 リッキー・ネルソンがギターを弾き、ディーン・マーティンが『ライフルと愛馬』を歌う。それにウォルター・ブレナンがハーモニカで合わせる。それを笑顔で見守るジョン・ウェイン。ジョン・ウェイン一家の団らんだが、どこか木の上に作った秘密基地で遊ぶ男の子4人組の仲良しクラブに見えて微笑ましい。

 ライフルを脇に置いたチャンスが悪漢の手下に銃を突きつけられる。この危機に機転を利かせたコロラドが一瞬の隙をついてライフルをチャンスに投げ渡す。そしてチャンスが受け取った時にはすでに腰の拳銃を抜いており2人が放った銃弾が手下を倒す。一瞬の銃撃戦だが、めちゃめちゃ格好いい。

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コメント (6)

オンリー・ザ・ロンリー:

遂に出たマン、待ってたホイ!!。良いよ許すよ、モニュメントバレーが出なくっても。まさにメイド・イン・アメリカの西部劇。ひげづらだけで一見ホームレス風で重そうなカーペット引っかけて、それじゅーガンが見えんよ、ガンはきちっと定位置に見えるようじゃないと困るんで。ウエスタンは壮大なオーケストラとまでは贅沢なら言わないよ、哀愁漂うコーラスでも良いさ、エレキのチロリロリーンだけは止めてくんろ、だからマカロニは外だけで中がないとは誰だか知らないがよくぞ言ってくれた、ありがとさん。ジョン・ウエインよ安らかに眠ってるかい、オレがいるじゃないの。これは四人だから良いんで(おっと間違えた、アンジーを入れるから5人だな)金をふんだんに出すからリメイク作ると言っても出来っこないから安心して眠っててよ。

東森時音:

『リオ・ブラボー』のリメイクは絶対に止めておいた方が良いと思いますが、ジョン・カーペンターが『リオ・ブラボー』をヒントに少数の味方が多数の敵に取り囲まれるという『要塞警察』を撮っていますし、その精神は現代の映画にも引き継がれています。
昔はテレビの洋画劇場でもたまに放映されていましたが、さすがに最近はやってくれないですね。私の最初の記憶にあるジョン・ウェインの声は小林昭二の吹替でした。

オンリー・ザ・ロンリー:

小林昭二、そうでしたね。合いますね。吹替えを人選する協同組合みたいのあるのですか?。皆さんイメージ通りで。

東森時音:

最初に吹き替えた人がイメージに合っていると、それが慣例となってその後も使われるんじゃないでしょうか。
大塚周夫のしわがれた声以外のチャールズ・ブロンソンはもはや想像できないですし、刑事コロンボはやはり故・小池朝雄に限ります。

オマハルゲ:

リオ・ブラボーは小林昭二版以外に納谷悟郎のテレ朝版、小林修のテレ東版がある 確か昭二版も帰らざる河みたいに放送時期によって何度か録り直したバージョン違いがあったと思う

東森時音:

オマハルゲさん
納谷悟郎がジョン・ウェインを吹き替えていたのは観た記憶がありますが、小林修もやってますか。ユル・ブリンナーの吹替をよくやっていた人ですよね。
吹替担当の人が完全に固定されている人もいれば、スタローンのように羽佐間道夫、ささきいさお、玄田哲章のように何人もがやっている場合など色々ですね。『ダイハード4.0』のDVDは野沢版と杉浦版の二音声が収録されていて驚きました。ちなみに私はブルール・ウイリスなら杉浦派です。

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