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『クリフハンガー』 雪山の1億ドルを奪取せよ

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『クリフハンガー』 (1993) CLIFFHANGER 113分 アメリカ/フランス
監督:レニー・ハーリン 製作:レニー・ハーリン 製作総指揮:マリオ・カサール 脚本:マイケル・フランス、シルヴェスター・スタローン 撮影:アレックス・トムソン 音楽:トレヴァー・ジョーンズ
出演:シルヴェスター・スタローン、ジョン・リスゴー、マイケル・ルーカー、ジャニン・ターナー、レックス・リン

-オレはいつでも燃えている その20-
 オープニングのスタローンによる断崖絶壁でのフリークライミングにまず驚かされる。そして、谷を渡っている女性が張り渡されたロープから事故で落下していくのに度肝を抜かれる。
 これでもかという連打で観客の心を捉えた時点で、レニー・ハーリンとシルヴェスター・スタローンは半ば勝ったようなものだ。
 ちなみに、落下した女性はナップサックを背負っているが、実はそれがパラシュートだそうだ。落ちている途中でパラシュートを開き無事に着地。とはいえ、着陸点は平野ではないし、谷間なので風がどう変わるか分からず、一つ間違えれば山肌に叩き付けられる。危険度が高いこのスタントのギャラは10万ドル程度だったとか。(映画紹介の番組か何かで、以前ちょっと聞いただけなので、金額はうろ覚え。間違っている可能性は多分にあり)
 スタントに対するギャラとしてはかなり高額だそうだが、オレは100万ドルでもやりたくないので、この女性スタントマンの度胸には恐れ入る。

 あまり何も考えていないに違いないレニー・ハーリンの派手なアクションと、内面に傷を負ったとか屈折している主人公が好きなシルヴェスター・スタローンの、二つの要素が上手く噛み合っている。つまるところ、オープニングの山岳事故で女性を助けることが出来なかったことから心に傷を負って山を捨てたゲイブ(スタローン)が、1億ドルを巡って雪のロッキー山脈で悪投と戦い、トラウマを乗り越えて自分を取り戻す話だ。スタローンがいかにも好きそうなストーリーだ。
 当時、低迷していたスタローンが復活した作品だが、これ以降また低迷気味。がんばれ、スタローン。でも『ロッキー6』はやめとけ、スタローン。

 イタリアにある山脈で撮影した山岳ロケは見事な映像を見せてくれる。だが、セットで撮ったシーンは雪や氷が作り物であるのが一目で分かる。セット制作陣の腕が悪いのではないだろう。未来の宇宙船内部よりも、実際にある光景の方が、観客がある程度実物を知っているだけに、セットを組むのが難しいのだ。
 途中から1億ドルの存在が意味を失っていき、一種の意地の張り合いになるのが多少残念。個人的には最後の最後まで主人公側と悪党とが大量の現金を軸に動いて欲しかった。

 元恋人や親友だったハルとの和解は安っぽいドラマだが、まあ気にするな。
 ただ、断崖からパラシュートで飛び降りるのが趣味なバカガキ2人組や、老ヘリコプターパイロットは、せっかく味があったのにあまり活用されない。ここら辺が、やはりレニー・ハーリンの弱点か。

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コメント (2)

けん:

スタローンなかなか良かったですね。トレーニングをしてベテラン山岳ガイドの感じがでてました。ただモヤシのような体をした元恋人が全然山で暮らしてるふうにみえなかったな。

東森時音:

けんさん
恋人が熊のような人だと一部の人を除く観客からウケが悪いでしょうからね。それに、雪山で見る女性の美貌は三割り増しになるといいますから。

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