『エイセス 大空の誓い』(1991) ACES: IRON EAGLE III 99分 アメリカ 1992/02/26鑑賞
監督:ジョン・グレン 製作:ロン・サミュエルズ 脚本:ケヴィン・エルダーズ 撮影:アレック・ミルズ 音楽:ハリー・マンフレディーニ
出演:ルイス・ゴセット・Jr、JJサニー千葉、クリストファー・カザノフ、ホルスト・ブッフホルツ、レイチェル・マクリッシュ、ポール・フリーマン
軍用航空機物は昨日で一旦終了するつもりだったが、やはりこいつだけはやっておこう。
第二次大戦の勇士たち=ジジイが、悪党=若いクズどもの操縦するジェット戦闘機にレプシロ戦闘機で戦いを挑むレプシロジジイ勇者映画だっ!燃えるぞっ!
原題を見れば分かる通り『アイアン・イーグル』シリーズの3作目なのだが共通点はルイス・ゴゼット・Jrが出演しているだけ。役名は同じだがきっと別人だ。
元アメリカ軍(ルイス・ゴゼット・Jr)、元イギリス軍(クリストファー・ケザノーブ)、そして元日本軍(JJサニー千葉こと千葉真一)と元ドイツ軍のライヒマンは第二次大戦時には連合国側とドイツ・日本側に分かれて戦っていたものの、今では当時の空中戦を再現した航空ショーを共にやっている仲間だ。操る戦闘機はそれぞれロッキードP-38、スピットファイヤ、メッサーシュミットMe109、そして零式戦闘機(零戦)である。零式は他機種をベースに作った復元機だがそれ以外は大戦時に使われた本物。わたしはあまり詳しくないのだが、軍用航空機ファンにはこれだけでうれしいのではないだろうか。
そんな彼らがペルーのある村で行われているコカイン密造事件に関わることになる。分かりやすいことに密造組織のボスは元ナチスだ。『勝利への脱出』の時にも書いたが、当時のドイツ人・ドイツ軍人が全てナチスだったわけではない。元ドイツ軍人のライヒマン(実にドイツ人らしい名だ)もその一人だ。
ショーに名を借りて村へと乗り込んでいった四人は調査を続ける内に次第に真相に近づいていく。そしてついに密造組織と全面対決をすることになるが、なんと敵は最新鋭のジェット戦闘機を所持していた。いくらP-38などが名機といっても数十年も前に現役だった機体。果たしてレプシロ機はジェット機に勝てるのか?
勝てるのか?と言ったって勝たなきゃ映画にならない。
軍用機好きな知人に問い合わせたところ「まともにやったらノーチューンの軽自動車とランエボでゼロヨンをやるようなモンだな。だが、細かいカーブが続く難コースでドライバーの腕に差があったらなんとか」だそうだ。って車のこともよく分からんのだが。
普通のドッグファイトではなく工夫を凝らした空中戦で、もうちょっとヒネリがあってもいいかなとも思うが面白い。
主人公たちは実戦をくぐり抜けた有名なパイロットなのだが、千葉真一だけ実は実戦経験がない。そこでの千葉真一の苦悩する演技はなかなか。英語のセリフ回しもそれほどひどくない。そして日本軍人だけあって最後は特攻。
ラストの屋外での祝賀パーティで生き延びた三人は、千葉真一のために空に向かって敬礼。そこへコメディリリーフとして登場する黒人青年が、バーベキューの格好で「肉焼けたよ~」とやってきて、三人にボコボコにされてしまう。で、そのままフェードアウトしてエンディングクレジットに。どんな終わり方だ。
村娘としてヒロイン的存在の女性が登場するが、じつはこの女性こそ映画内最強の人物。村に押し寄せてきた密造組織の悪人どもを銃でバリバリと撃ち殺していく。強い。ちなみにテレビの洋画劇場で放映されたときに、この女性を吹き替えていたのがなぜか演歌歌手の小林幸子。ちょっとオバさんが入っていたが意外に似合っていた。しかし、何故小林幸子?演歌どころか歌を歌うシーンもなかったと記憶しているが。