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アフリカの人は面白くないだろうな、これ。 『死のサハラを脱出せよ』(原作)

 『タイタニックを引き揚げろ(レイズ・ザ・タイタニック)』の映画化が悲惨な出来だったために、人気はありながらもずっと映像化されないでいたクライブ・カッスラーの『ダーク・ピット』シリーズ。それが25年の月日を経てついに久々の映画化。今回はニジェール川とサハラ砂漠が舞台の『死のサハラを脱出せよ』新潮文庫刊だ。
 ダーク・ピット物は6作ほど読んでいたが、『死のサハラ』はまだだったので映画の前に読んでおこうと購入した。もっとも、映画館まで観に行くかは未定なのだが。
 主人公ダーク・ピットの超人的活躍はいつものこと。地の文でやたらとダーク・ピットを始めとした主人公側の人物を褒め称えるのもいつものこと。クライブ・カッスラーという名の男がピットを助ける役回りとしてちょこっと登場するのもいつものこと。ちなみにクライブ・カッスラーとは作者と同じ名前で、どうやら本人をモデルにしているらしい。毎回役柄が違うので別人物ではあって一種のパラレルワールド的存在。あのなぁオッさんとツッコみたくなるが、まあ自分をおいしい役で作中に登場させてしまうその気持ちは分からなくもない。
 主なる舞台となるアフリカ北西部にあるマリ。このマリという国は政府は軍部によって操られている傀儡政権で、政治も軍も腐敗しきっており、軍を指揮する=国の最高権力者はフランスの大企業に買収されて地球を危機に陥れるような悪事を働いているという、ひたすらに堕落しきった最低な国として描かれている。
 でも、マリって実在の国じゃん・・・。そりゃ確かに色々と問題は抱えているようだが、この小説で書かれているようなある悪事はさすがにやってないだろ。フィクションだからといえばそれまでなんだが、せめて架空の国にするとかできなかったのだろうか。

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