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『ミーン・マシーン』 観客なしのサッカー試合

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『ミーン・マシーン』
(2001) MEAN MACHINE 98分 アメリカ
監督:バリー・スコルニック 製作総指揮:アルバート・S・ラディ、マシュー・ヴォーン、シンシア・ペット=ダンテ 原案:トレイシー・キーナン・ウィン 脚本:チャーリー・フレッチャー、クリス・ベイカー、アンドリュー・デイ 撮影:アレックス・バーバー 音楽:ジョン・マーフィ
出演:ヴィニー・ジョーンズ、ジェイソン・ステイサム、デヴィッド・ヘミングス、ラルフ・ブラウン、ヴァス・ブラックウッド

 日本対北朝鮮のワールドカップ予選は第三国のグラウンドで観客を入れず関係者のみで行われるそうだ。サッカーにはほとんど興味がないが、観客なしのサッカー試合ということで思い出したのがこの『ミーン・マシーン』だ。
人によっては『ミーン・マシーン』でピンときただろう。ロバート・アルドリッチ監督、バート・レイノルズ主演による傑作『ロンゲスト・ヤード』(1974)の変化球的リメイクになる。
『ロンゲスト・ヤード』は刑務所に収容された元名アメリカン・フットボール選手が囚人達のアメフトのチームを作り上げ、ついには看守チームと対戦する、男たちのプライドとしぶとさを痛快に描いた作品だ。
『ミーン・マシーン』では舞台をイギリスに移し、アメフトからサッカーに変更するなどいくつも違いがあって、オリジナルを観た人も観ていない人も楽しめる刑務所サッカー映画になっている。
主人公は八百長のためサッカー界を追放された元名プレイヤー。イギリスではサッカーが盛んだそうだから、社会的にも居場所をなくしてしまったのだろうか、飲酒運転と警官への暴行で刑務所行きになってしまう。
刑務所の中は当然のごとく犯罪者ばかり。成り行きで囚人チームを結成し、地元では強豪な看守チームと対戦することになってしまう。最初は適当にやっている囚人達だったが、厳しい練習を積むうちに次第にプライドを取り戻していく。
そしてついに試合の日が訪れた・・・

 『ロンゲスト・ヤード』では観客や応援団を入れたにぎやかな試合だったが、刑務所のグラウンドで行われる『ミーン・マシーン』の試合は観客はなくただラジオの実況中継だけが行われる。
確かに、囚人と観客の試合を刑務所ではない一般のグラウンドでやるはずはないのだが、これではにぎやかさに欠けちょっと寂しい。
さほど予算の多い映画ではなさそうなので、手間や金のかかるエキストラは使えなかったということだろうか。しかしそれでは『ロンゲスト・ヤード』のあのラストシーンは成立しない。そのためラストは別の物となっているが、これは『ロンゲスト・ヤード』の方が絶対に良い。
主人公のヴィニー・ジョーンズは『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』などに出演している俳優だが、元はプロサッカー選手だそうだ。さすが足技や動きが上手い。
例によってジェイソン・ステイサムが無駄に暑苦しくて良い。
看守側に『ロンゲスト・ヤード』のエド・ローターのような魅力的な人物がいないことが残念だ。それで何割か個人的な評価は落ちてしまった。

 『ロンゲスト・ヤード』は最近アメリカで再リメイクされたそうだ。なんでもバート・レイノルズも出ているとか。
でもメイン・キャストがアダム・サンドラーとクリス・ロックってのはどういうことだ?負け犬という泥沼からはい上がる男たちの映画ではなく呑気なコメディになっているのだろうか。

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