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『ダンテズ・ピーク』 大概、予知や警告は無視される

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『ダンテズ・ピーク』(1997) DANTE'S PEAK 109分 アメリカ

監督:ロジャー・ドナルドソン 製作:ゲイル・アン・ハード、ジョセフ・M・シンガー 製作補:ジョフ・マーフィ、製作総指揮:イロナ・ハーツバーグ 脚本:レスリー・ボーエム 撮影:アンジェイ・バートコウィアク 音楽:ジョン・フリッゼル
出演:ピアース・ブロスナン、リンダ・ハミルトン、ジェイミー・レネー・スミス、ジェレミー・フォリイ、エリザベス・ホフマン

 10年ぶりに阿蘇山が噴火したそうだ。小規模な噴火だそうなので大きな騒ぎにはなっていないだろうが、三原山雄山や雲仙普賢岳からも分かるように火山とは強大なエネルギーを持った時に危険な存在である。そんな火山噴火を題材にしているのがこの『ダンテズ・ピーク』だ。
死火山と思われているダンテズ・ピークがわずかな異変を起こす。計測機器の数値から予兆を読み取った火山学者(ピアース・ブロスナン)はさらなる調査のために麓の町を訪れる。
実地での調査を続ける内に噴火の可能性を感じた火山学者は町の人々にその危険性を訴える。しかし、「全米で何番目かに住みよい村」といういまいち微妙な賞をもらったばかりで、町民は学者の警告に耳をかさない。唯一、女性(リンダ・ハミルトン)町長だけが真剣に話を聞いてくれるが、住民の避難には至らなかった。

 住民や町の上層部は主人公や学者、時には少数民族が訴える危険性をまるで理解しようとしないというパニック映画の法則はこの作品でも守られている。
この人たちは『ジョーズ』や『タワーリング・インフェルノ』を観たことがないのだろうか?「大丈夫、大丈夫」とか「そんなことあるはずがない。起こるはずがない」などといっていて結果大惨事を招くのは毎度のことではないか。
 後半ではやはりダンテズ・ピークがドッカーンと大噴火。たまには「騒いだけど噴火しませんでした。何もありませんでした」となって主人公がみんなから怒られるという映画もあっても良さそうなものだが、必ず噴火したり嵐に巻き込まれたりエイリアンに食われてしまう。まあ、何も起こらずそのまま終わったら実際には怒るけどね。
噴火の中、山の中で一人暮らしをする祖母を町長の子供達が迎えに行ってしまう。このままにしてはいけないと、子供達を探しに学者を町長も山に向かう。そして危機また危機のディザスターが始まるのだが、なにせジェームス・ボンド(ピアース・ブロスナン)とサラ・コナー(リンダ・ハミルトン)のコンビである。ちょっとやそっとのことでは死にそうにないのでハラハラ感はちょっと薄い。
逃げる途中でペットの犬がと離ればなれになってしまう。子供達は泣くが犬よりも人間の命の方が大切だ。そして火や溶岩、火山弾、強酸性水などの恐怖と戦い、ボートで川を下っている途中で祖母の死などがありぼろぼろになってなんとか山を下ると、どっからともなく犬がピンピンして現れる。彼ら人間達の苦労はなんだったんだ。犬について行けば楽勝だったのか?
まったくハリウッド映画は人はどれだけしんでも犬は死なない。
そうそう、リンダ・ハミルトン演ずる町長には二人の子供がいる。その娘の方がリンダ・ハミルトンにそっくり。鼻から頬の下を通る八の字の筋が特に似ている。

 製作にゲイル・アン・ハードの名前があるが、彼女は元ジェームズ・キャメロンの妻。でもって、リンダ・ハミルトンは1997年当時ジェームズ・キャメロンの現妻。なかなか微妙な人間関係だ。
リンダ・ハミルトンとジェームズ・キャメロンは結局1999年に離婚し、キャメロンは現在スージー・エイミスと結婚している。
キャメロンはキャスリン・ビグローと結婚していたこともあるから、都合4回の結婚経験だ。一度や二度ならまだしも四度とは・・・キャメロンって家庭人としてはちょっと問題がある人なんだろうか。それでもエリザベス・テイラーの七回と比べたらまだまだ未熟者だが。

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