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『80デイズ』 日本には寄らないのか・・・

『80デイズ』(2004) AROUND THE WORLD IN 80 DAYS 121分 アメリカ 2005/03/21レンタルDVDにて鑑賞

監督:フランク・コラチ 製作:ビル・バダラート、ハル・リーバーマン 製作総指揮:ジャッキー・チェン、アレックス・シュワルツ、フィリス・アリア、ウィリー・チャン、ソロン・ソ 原作:ジュール・ヴェルヌ 脚本:デヴィッド・ティッチャー、デヴィッド・ベヌロ、デヴィッド・ゴールドスタイン 撮影:フィル・メヒュー 音楽:トレヴァー・ジョーンズ
出演:ジャッキー・チェン、スティーヴ・クーガン、セシル・ドゥ・フランス、ジム・ブロードベント、ユエン・ブレムナー、ロブ・シュナイダー、カレン・ジョイ・モリス、イアン・マクニース、キャシー・ベイツ、アーノルド・シュワルツェネッガー、ジョン・クリーズ、オーウェン・ウィルソン、ルーク・ウィルソン、マーク・アディ、サモ・ハン、ダニエル・ウー

 せっかくのジャッキー・チェン最新作だというのに映画館で観ずじまいだった。すまん、ジャッキー。
 ジュール・ヴェルヌの小説『80日間世界一周』が原作。1956年にデヴィッド・ニーヴン主演で映画化されているが、この時は80日間で世界一周を試みるフォッグ氏が主役だったのが、今回はフォッグ氏の召使いで自称フランス人のパスパルトゥーが主役になっている。パスパルトゥーはサーカスの軽業師や体育の教師という過去があるので中国人であることを除けばジャッキー・チェンに適役だろう。まあ、中国人って段階で無茶だろって気もするが。
ジャッキーは中国の村から盗まれた翡翠の像を取り返しすためにロンドンにやって来た。なんとか像を取り返した物の警戒網が引かれて国外へ脱出することができない。そこでフォッグ氏の召使いとなって世界一周の旅に乗じて中国へと戻ろうというわけ。おかげで一行は警察からも盗賊団からも狙われ危機また危機が襲いかかる。
ジャッキーのアクションに重さを感じてしまうことについてはあえて問うまい。だが、これだというアイディアが見られなかったのが残念だ。
 世界一周の途中である中国で物語がほぼ一段落してしまうのはちょっといただけない。もしかしてこのまま終わって、「中国~アメリカ~ロンドン編はパート2に続く」となるかと思ってしまった。アメリカではかなり興行成績が悪かったそうなので後半は永遠に幻のままになってしまう。
実際、アメリカ以降はかなりダレ気味であって、オーウェン・ウィルソンとルーク・ウィルソンのウィルソン兄弟がライト兄弟を演じても盛り返すことができない。ジョン・クリーズがスコットランドヤードの警官として登場するシーンはあまりの無意味さでちょっと盛り返した。
 筋骨隆々の偉丈夫でナルシスト、でも政治家としては有能だぞという中東の王様を演ずるのはアーノルド・シュワルツェネッガー。なんというかそのまんまな役だが、自分自身を戯画化した上にパロディとして笑っているとはやはりただ者ではない。ボディビル出身だけあってか、他人から自分がどのように見られているかに敏感でそれをどう生かすかにも長けているのだろう。
ジェームズ・キャメロンが自らの監督作品に出演を依頼するためようやくランチタイムにアポイントメントを取った時のこと。シュワルツェネッガーが未来から来た戦士役で殺人アンドロイドからある女性を守るというプロットを話したところ、「戦士よりもアンドロイドがやりたい」と返答したそうだ。自分の資質と映画の題材から、自分がどの役を演じたら一番見栄えがするかを瞬間的に判断したのだろう。シュワルツェネッガーがアンドロイドを演じた『ターミネーター』がどんな成績を収めたかは皆さんご存じの通り。
ちなみに、当初の案でのターミネーター役はジェームズ・キャメロンとは付き合いの長いランス・ヘンリクセンだったそうだ。主役・敵役の座は掴めなかったが、代わりに刑事の一人として登場している。

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