『クレヨンしんちゃん 電撃!ブタのヒヅメ大作戦』(1998) 99分 日本
監督:原恵一 演出:水島努 プロデューサー:茂木仁史、太田賢司、堀内孝 原作:臼井儀人 脚本:原恵一 撮影監督:梅田俊之 特殊効果:土井通明 美術監督:川井憲、古賀徹 音楽:荒川敏行、宮崎慎二
出演:矢島晶子、三石琴乃、玄田哲章、石田太郎、ならはしみき、藤原啓治、こおろぎさとみ、塩沢兼人、山寺宏一
面白いと思うし、ラストのぶりぶりざえもんとの別れのシーンではつい泣いてしまったほどだ。ほかの人たちが喜ぶ中、後ろに立つしんのすけの頬をつつーと一筋流れる涙が良い。
だがしかし、『クレヨンしんちゃん』で本格的な銃撃戦をやる必要があるのだろうか。確かにそれで傷ついたりましてや死ぬ人は登場しないが、FA-MASやMP5など銃器の描写が妙にリアルで少々浮いているように感じてならない。
野原一家としんのすけの友達たちの活躍はいつものことだが、今回は秘密組織のエージェントであるコードネーム『お色気』と『筋肉』の二人が加わる。何かにつけて口ケンカばかりしている二人だが、実は意外な(でもないか)関係だ。この部分は子供よりもむしろ付き添いの親にウケたのではないだろうか。
お色気のセリフ
「あんた子供産んだことある?・・・わたしが勝つ!」
は凛々しく格好いい。
お色気が命がけで子供たちを守るのも、筋肉がしんのすけを心配する両親を駄目だ連れて行けないと断りながら結局は同行させるのは二人とも親だから。親ってすごいなと未だに子供の立場だけのわたしは思うんである。
東京湾の屋形船から香港、中国(?)の山岳部とアジアを股にかけての大冒険だが、香港のシーンは少なくあまり意味を持っていないのが残念。
その分、敵の基地での大暴れが派手だしギャグがあって笑える。規模としてはほとんど『007』だ、アニメだけど。
原作は何度か読んだことがあるが、それほど面白い作品ではなかった。臼井儀人は優れたアニメ化で得してるな。