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映画監督の那須博之が死去 「まぁ、どうしたってデビルマンが遺作ってことになっちまうわけだ」

 映画監督の那須博之が2月27日に肝臓ガンのため亡くなった。53歳だったそうだ。ご冥福をお祈りする。
那須の最近の仕事と言えば“色々な意味で有名な”『デビルマン』である。
わたしの先輩曰く
「デビルマンだろ?面白いぞ~。こんな映画、リアルタイムで観れる機会なんか滅多に無いから観ておきなさいって」
ということだった。観たことがネタになるほど“ひどい”映画としてかなりランキングの高い映画だったそうだ。

 那須は東京大学経済学部を卒業したというのに何を考えたのか日活に入り、にっかつロマンポルノの助監督を経て監督になった。何作かロマンポルノを撮った後に東映に移り、1980年代後半に東映で『ビーバップ・ハイスクール』シリーズを撮って、これが大ヒットに次ぐ大ヒット。わたしは今はなき名古屋は栄の東映で観たのだが、2階もあって1000人以上入れる大劇場が立ち見が出る大入り満員。今にして考えれば何故あんなにウケたのかがよく分からない。まだ不良とかヤンキーとかの絶対数が多かったのだろう。
同じ時期の『あぶない刑事』シリーズも大入り満員だったし、『極道の妻たち』シリーズもそれなりに客が入っていて、あの頃の東映はまだ元気を保っていた。それが今やいつ潰れる事やらといった具合でどうにもぱっとしない。結構社運を賭けて作ったのが『デビルマン』だそうだから、推して知るべきか。
1990年代中頃から東映の映画はほとんど観なくなったので那須博之がどうしているかほとんど知らなかったが、モーニング娘。主演の『モー娘。走る!ピンチランナー』などを撮っていたようだ。やりたくなかっただろうなぁ、そんな仕事。もしも『デビルマン』を撮っていなければその『ピンチランナー』が遺作になっていたわけで、個人的には「まだ『デビルマン』で良かったね」と思う。まぁどちらの作品も観ていないわけだが。
『デビルマン』はレンタルになったら観るつもりだが、一人だとなにかやりきれなくなりそうなのでクズ映画に耐性を持った人物と観ることにする。『ピンチランナー』は百回転生しても見ねぇ。
 しかし、『デビルマン』(2004)を遺作にしたくはなかっただろう。さぞや心残りだったはず。残された家族は、まあ脚本家である奥さん真知子さんの方が売れてたから心配はないか。

2005/2/28 17:12訂正
『デビルマン』の後に哀川翔主演の『真説・タイガーマスク』という作品を撮ってるそうだ。現時点では公開未定。

 クズ映画といえば『北京原人』だが、あれの監督の佐藤純彌はそれ以降TV用作品しか撮っていない。年齢的にもそろそろ劇場用映画を撮っとかないと、あれが遺作になるぞ。まあ二流監督認定の佐藤純彌がどうなろうが知ったこっちゃないが。

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