『ミッションX』(2004) CATCH THAT KID アメリカ/ドイツ 92分 2005/02/13レンタルDVDにて鑑賞
監督:バート・フレインドリッチ 製作:アンドリュー・ラザー、ウーヴェ・ショット 製作総指揮:ジェームズ・ドッドソン 脚本:マイケル・ブラント、デレク・ハース 撮影:ジュリオ・マカット 音楽:ジョージ・S・クリントン
出演:クリステン・スチュワート、コービン・ブルー、ジェニファー・ビールス、サム・ロバーズ、ジョン・キャロル・リンチ
レンタルDVDのパッケージは普通のアクション映画っぽいが、実際には徹底したお子様ムービー。『スパイキッズ』の類だと思ってもらえば間違いない。
アクション映画だと思って借りてしまったわたしだが、フットワークは軽いので冒頭で子供向けと分かった時点でそのように見方を変えたところ、案外楽しく観ることができた。パッケージは詐欺だと思うし、アクションコーナーじゃなくてキッズ向けコーナーに置くべきだと思うけど。
主人公の少女はロッククライミングが趣味で今日も工場の建物に登って記録を更新したばかり。演ずるのは『パニック・ルーム』(2002)でジョディ・フォスターの娘役だったクリステン・スチュワート。『パニック・ルーム』では若年性糖尿病だったが、今作では元気いっぱいな、少々元気すぎる健康少女だ。
彼女の父親はエベレストに登ったこともある元登山家。フリークライミングでの事故で背中に大きな怪我を負っており、それが元で突然倒れこのままでは下半身不随になってしまう。手術をすれば回復するかも知れないのだが、それには25万ドルの費用が必要だ。困り果てた少女は、親友であるゴーカート整備が得意な少年と、ビデオの撮影とコンピュータが趣味の少年と共に、母親が警備システム開発をしている銀行ビルの大金庫に25万ドルを盗むために忍び込むことにするが・・・
二人の男の子は少女に恋していて三角関係の恋のさや当ても見所の一つだ。主人公は時に自分への恋心を巧みに利用して少年を操る。オタクっぽい少年二人は、クリステン・スチュワートの甘い言葉や頬へのキスに振り回されてもうメロメロだ。考えてみれば末恐ろしい娘だ。
いくら母親のコンピュータなどから情報を引き出したにしても銀行ビルへの侵入が簡単すぎる気もするが、防犯のため大金庫が宙づりになった金庫室はセットも大きく一番の見せ場である。フリークライミングの要領で金庫まで登っていくシーンは、泥棒映画の名シーンの一つに加えても良いのではないだろうか。
他にも、コンピュータのハッキングや防犯ビデオへの偽画像、ゴーカートでの逃走劇など主人公たちそれぞれの特技がちゃんと活かされている。ただどうせなら、主人公のまだ幼い弟も盗みに付いてくることになるのだから、小さな子でしか入っていけないところに行って鍵などを取ってくるとか、あるいはスイッチを押してくるなどして、単なるお荷物ではなく活躍シーンが欲しかったところだ。
主人公の母親はジェニファー・ビールス。『フラッシュ・ダンス』(1983)から22年が経っておりすでに単なるオバサン。
銀行の支店長はギャグが多く、ラストには頭取に啖呵を切るなどおいしい役どころ。あのカツラは反則だよな。
お金を盗んでめでたしめでたしと終わるわけにはいかないが、さてどうやって終わらせるかと思っていたらちゃんとオチを付けてくれた。ほとんど全員がハッピーハッピー。
で、恋の結末は?