トミー・リー・ジョーンズ主演の『追跡者』で大活躍だったグロックがエアガンになった。いや、単なるコッキング式エアガンやガスガンならば以前から発売されていたが、東京マルイが今回出してきたのはなんと“電動ハンドガン”だ。M16やAK47などのアサルトライフルをはじめとするいわゆる長物の電動ガンや10歳以上から買うことの出来る子供向けの電動ハンドガンは以前からあったが、18歳以上向けの本格的な電動ハンドガンはこれが初めてである。しかもモデルはフルオート射撃も可能なグロック18C。もちろんそのフルオートも再現されている。うむむ、これはすごいかも。
しかし、拳銃サイズにバッテリーやモーターなどを組み込んでちゃんと動くのだろうか。長物電動ガン用のラージバッテリーは文庫本ぐらいの大きさがあるぞ。それにある程度威力がないと撃ってもあまり面白くない。
だがそんな心配は無用だった。撃ってみるとこれがなかなかイカした銃に仕上がっている。さすが東京マルイ。ちなみに大阪マルイや名古屋マルイはないが、ひょっとしたら綾金マルイってのはあるかもしれない。
バッテリーは100円ライターを縦に3cmほど伸ばしたぐらいの大きさ。銃上部のスライドを外し銃身と並べるようにセットする。心臓部であるモーターやギアボックスなどの機関部はグリップの後方に位置している。そのためマガジンは実銃のサイズではなく細長い割り箸マガジンとなっているのが残念だがこれはいたしかたないだろう。装弾数は30発とハンドガンとしてはごく普通だ。発射するのは6ミリBB弾で、わたしは家にあった東京マルイの0.25g弾を使った。弾をセットするローダーは付属していないのでポチポチと一発ずつ装填していく。これがかなり面倒なので定価950円のBBローダーも一緒に買っておけば良かったなと後悔している。戦争中の兵隊もやはり自分で銃に弾を込めているんだよな。それともマガジンに装填済みのが支給されるのか?BB弾のマガジンと違い底部のバネも強力なのでさぞや力もいることだろう。M16の標準マガジンに30発をやっと込め終わっても、フルオートで撃ってしまうとほんの2秒ほどで弾切れになってしまう。そしたらまた弾を込めて、でもってそのための予備の弾も持ち歩かなければいけないが、これも数が多いと重くてしょうがない。うーん、やっぱり歩兵にはなりたくないねぇ。まあ、兵隊自体なりたくないが。
フル装填したマガジンをセットし、部屋の反対側に置いたターゲットに向かう。電動ガン化にあたっては業界の基準に則ってマニュアルセイフティ(安全装置)も付いているが、グロックの基本はトリガーセイフティと内蔵オートセイフティ。引き金を引けば弾が出る、引かなければ出ないといたって分かりやすい銃だ。だから撃つまでは決して引き金に指をかけてはいけない。基本である。
右手でグロックのグリップを持ち、左手で包み込むようにして支える。切り替えスイッチが連射ではなく単発になっているのを確認する。ターゲットとサイトが重なったところで息を吸いそこで止める。引き金を引く。
シュポッッッ!!
瓶ビールの王冠を勢いよく抜いたような音が響いた。そして、BB弾が一瞬の真っ白な線を描きターゲット用紙に穴が一つ開いた。シュポッッッ!!って音はないだろと思ったが、弾道はまっすぐ安定した感じでほぼ狙ったところに行った。
セミオートのまま残りの29発を撃ち終える。ブローバックガスガンのような反動がないので連射しても狙いが狂わない。そしてスライド固定ガスガンと比べると格段にトリガーが軽い。そのおかげもあってか約4.2メートル先にあるターゲット用紙に全弾命中した。ターゲット用紙中央にある黒い丸の直径がおよそ7センチである。感じとしては5メートル先の空き缶にほぼ間違いなく命中させられるといった精度だろうか。くせのないすっと真っ直ぐ伸びる弾道だ。
威力はどうだろう。普通のコピー用紙を使ったターゲットは貫通したがそれだけでは判断がしかねる。しばらく考えて結局自分に向かって一発撃ってみることにした。立ったまま肩の高さでグロックを構え裸足になった足の甲の部分を狙う。よーし撃つぞ・・・撃つぞ・・・片目をつぶって足元を眺めたりする。えーいっ!
シュポッッッ!!
足に命中したBB弾は跳ね返って天井に当たり床の上をどこかに転がっていった・・・ほんの1,2秒ほどは何も感じなかった。そしてじわっと痛みが走ったと思ったら突き刺さるような激痛になった。痛い痛い痛い痛いっ!いや、これはちょっと大げさか。だが、足の甲なんてのはどちらかというと鈍い部分だろうにかなり痛い。比較実験をしないと意味がないのでガスブローバック方式のマルゼン・ワルサーP99を同じようにして撃ってみた。さっきは右足だったんで今度は左足に狙いを定めて一発バシャコン!・・・痛ぇ。P99が発射したBB弾も痛い。痛いには変わりないが、どちらかと言えばP99の方がより痛い。ということは若干威力が高いのだろう。なんにせよやはりトイガンといえど銃は人に向けて撃つ物じゃない。サバイバルゲームなんてものがあるが、まあ服の上から当ったら素肌よりはましなんだろうがそれでもこんなものを撃ち合ってるわけだ。うーん、わたしは本物の兵隊も嫌だけどゲームの兵隊も嫌だなぁ。ゴーグルをはめてるから眼は大丈夫だろうけど顔に当たったらどうするんだこれ。しかもフルオートで食らったらのたうち回る羽目になるぞ。説明書や日本遊技銃協同組合からの注意書きとしてしつこいほどに「人を撃つな」と書いてあるがその通り。なんでも車の中から通行人を撃って遊ぶ頭の悪い奴らまでいるという。その手の輩は同じように撃って怖さと痛さを思い知らせてやればいい。それも実銃の岩塩弾辺りでどうだ。世間がトイガンに関して偏見の眼を持っているのはまあしょうがないのだがそれを助長することはないわな。
サバイバルゲームをやらないなら電動ガンなんかどうするんだと言われるだろうがわたしは銃が好きなのだ。実物の銃ではなくて映画に登場する小道具としての銃が大好きだ。ハンドガンだとブローニング・ハイパワーが一番好きで二番目がグロック。そのグロックをガスという消耗品を気にせず撃ちまくって遊ぶにはこのグロック18Cはかなり良いおもちゃだ。ただ、庭で撃っていると近所の目が怖いし、どっか人気のない山の中や港で撃っていると実は人目があって警察に通報されたりしかねないので、射撃場所はもっぱら自室だ。わたしの部屋は鰻の寝床状の変形八畳なので普段はちょと不便だがこういう時には役に立つ。PCで作業をしていて時折気分転換でターゲットを撃つ。本を読んでいて肩が凝ってきたらターゲットを撃つ。その度にターゲット用紙の中心周辺に穴が開く。うん、良い銃だ。
フルオート射撃も一度やってみたんだが、引き金を引いた途端に飛び出したシュポポポポポポッ!!という勢いについ銃口が他所を向き部屋の中にBB弾をばらまいてしまった。心構えはしていたのだがそれでもびっくりした。それなりに面白いがやはり一発一発ねらい打ちする方が個人的には楽しい。
東京マルイにはグロック18Cだけではなく他のハンドガンも電動エアガンで出して欲しい。やはり定番のM92Fは欲しいし、マルイお得意のデザートイーグルもいいだろう。グリップが太くないと機関部が入りきらないだろうからコルト45オート(ガバメント)などはちょっと難しいだろうが、最近の拳銃はダブルカラムマガジンがほとんどだから電動ガン化しやすいだろう。モーゼルミリタリーなんかも良いが、あの形はちょっと難しいだろうな。そうだ、キャリコピストルを100連発モデルで出してくれないだろうか。ドルフ・ラングレンの『ダーク・エンジェル』ごっこで遊びたい。
コメント (5)
痛そ~
Posted by: フレイズ | 2006年03月04日 06:00
日時: : 2006年03月04日 06:00
フレイズさん
痛かったっす。
電動ハンドガンでこれですから、アサルトライフルタイプの長物銃はさらに威力があるはず。
そんなんで撃ち合うサバイバルゲームをやる根性はオレにはありません。
実際の戦争だとこれが実銃になるわけで、フルメタルジャケットな小口径高速弾が飛び交うわけです。痛いなんてもんじゃないだろうな。
銀玉鉄砲レベルで十分ですよ。
Posted by: 東森時音 | 2006年03月09日 18:57
日時: : 2006年03月09日 18:57
東森さま
モーゼルはたしか、昔モデルガンキットを出しているから、
金型が存在するので、東京マルイなら出そうな気がします。ちょうどマガジンとグリップが別れてますのでまあ、そこそこやりやすいと思いますが。
あと、サバゲ以外なら、シューティングのみを追求した大会も徐々に出てきてますよ。もし、機会があれば是非どうぞ。
参考まで↓
http://blog.hollywood-guns.net/?cid=27699
Posted by: ネスカフェ | 2006年07月30日 23:55
日時: : 2006年07月30日 23:55
グロック18cは友達が持ってます。^^
実際サバゲやってますが、大していたくないですよ!
始めは怖かったですが^^
面白いです!!ぜひやってみてください!
楽しみがひろがります。
Posted by: がばめんと | 2007年10月28日 23:27
日時: : 2007年10月28日 23:27
がばめんとさん
学生時代に興味を持った頃はまだ電動ガンが出ていなくて、手動コッキングかエアタンクの時代でしたので、貧乏学生には敷居が高くそのままになってしまいました。
一度だけ人数合わせで、銃を借りて参加したことがありますが、服装も迷彩ではないので目立ちまくりな上にコッキング銃という火力の弱さ。そこへ連射で叩き込まれまれあっという間に戦死しました。
人に銃を向けられるのも、向けるのもそれでイヤになって、部屋の中で段ボールを標的にして遊んでいます。
Posted by: 東森時音 | 2007年10月29日 22:12
日時: : 2007年10月29日 22:12