『エイリアン VS. プレデター』 (2004) ALIEN VS. PREDATOR アメリカ 100分 2004/01/30鑑賞
監督:ポール・W・S・アンダーソン 製作:ジョン・デイヴィス、ウォルター・ヒル、ゴードン・キャロル、デヴィッド・ガイラー、ティエリー・ポトク 製作総指揮:ウィック・ゴッドフレイ、トーマス・M・ハメル、マイク・リチャードソン クリーチャー原案:ダン・オバノン、ロナルド・シャセット、ジム・トーマス、ジョン・トーマス 原案:ポール・W・S・アンダーソン、ダン・オバノン、ロナルド・シャセット 脚本:ポール・W・S・アンダーソン 撮影:デヴィッド・ジョンソン、キース・パートリッジ 音楽:ハラルド・クローサー VFXスーパーバイザー:ジョン・ブルーノ
出演:サナ・レイサン、ラウル・ボヴァ、ランス・ヘンリクセン、ユエン・ブレムナー、コリン・サーモン
監視衛星が南極に謎のピラミッドを発見する。巨大企業の社長ビショップ(ランス・ヘンリクセン)が科学者や冒険家を集めてチームを結成し、自ら同行の上調査に向かう。しかしそのピラミッドはエイリアンの養殖場で100年に一度プレデターたちがエイリアン狩りをしにやってくる狩り場でもあったのだ。そして、調査隊が到着したのはちょうどその100年目の日だった。エイリアンとプレデターという宇宙レベルの怪物の戦いに巻き込まれた人間たちには、為す術も生き残る見込みもなかった・・・
『エイリアン』と『プレデター』が夢の対決を果たすという今作は、企画段階で大いにもめ脚本のリテイクだ監督の再選考だとなかなか撮影に入らなかった。その手の経緯がある作品は往々にして駄作だったりするので、かなり用心しながら映画館に向かった。
案の定というか、前半はダレていて面白くない。ビショップが専門家を集めるところなどはいくらでも面白く撮れるシーンなのだが、集められた各専門家に個性と魅力が乏しくてヒロインの女性冒険家とビショップを除くと区別が付かず記憶にも残らない。実際、彼らに活躍の場は与えられず、単なるエイリアンからの“やられ要員”にすぎない。何かに付け記念だと言ってデジタルカメラで撮影している技術者がいるが、そのデジカメや撮った写真がストーリー上意味を成すこともなく、どうやら単にキャラクター付けということらしい。これも活用する方法はあるわけで、ちょっともったいない。ビショップもせっかく出てきたのにあまり意味がないまま画面から去っていってしまう。
こりゃあ失敗かなと映画を観る力指数を下げてきたころでピラミッドに侵入したプレデターがようやくエイリアンと遭遇。さっそく始まる戦いでこちらの力指数も一気にあがる。『プレデター1、2』に登場したプレデターならば通常タイプの雑魚エイリアンなど物の数でもないのだが、どうやら今作に登場するプレデターたちはまだ一人での狩りを許されない若者たちらしい。縮尺式の槍や手裏剣ブーメランの扱いにも若干のつたなさが感じられ、エイリアンの勝負もかろうじて優勢といったところ。この問答無用の無茶な戦い振りが単純に楽しく、そのままラストのクィーンエイリアンとの対決へと突入していく。
さすがにクィーンエイリアンは雑魚エイリアンと比べて大きさからして巨大で強い。それに立ち向かうはそれぞれ最後の一人となったプレデターとヒロイン。クィーンエイリアンを倒さねば人類に未来はない。
だがしかし、エイリアン=悪者、プレデター=良い者という構図はどうなのだろう。地球にエイリアンを持ち込み繁殖させていたという発端を考えるとプレデターのご先祖様が一番の悪者だという気がする。狩りをしたけりゃ自分の星ですればいいだろうに。
観終わった印象としては『プレデター3』にエイリアンが特別出演として参加しているといった感じ。人間はプレデターとエイリアンの仲介役でしかないが、人間が登場せずにいきなりプレデターとエイリアンが戦っていたらストーリーだったら映画としてまとめるのは難しいだろう。つまり『ウルトラファイト』はどうしたって『ウルトラマン』シリーズ本編にはなれないといったところか。