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『張り込みプラス』 続編作りは難しい

『張り込みプラス』(1993) ANOTHER STAKEOUT 108分 2004/12/20レンタルDVDにて鑑賞

監督:ジョン・バダム 製作:ジム・カウフ、キャスリーン・サマーズ、リン・ビグロー 製作総指揮:ジョン・バダム 脚本:ジム・カウフ 撮影:ロイ・H・ワグナー 音楽:アーサー・B・ルビンスタイン
出演:リチャード・ドレイファス、エミリオ・エステヴェス、ロージー・オドネル、デニス・ファリナ、マーシャ・ストラスマン

前作の刑事映画『張り込み』(1987)は面白くて好きな映画なのだが、監督・メインキャストとも同じ顔ぶれなこの続編ははっきりいってつまらない。
裁判の証人である女性が田舎の一軒家にFBIの警護の元かくまわれている。そこが殺し屋に襲撃されついには家が大爆発するオープニングは無駄に派手な爆発が笑えるのだが、勢いがあるのはそこまで。
逃げ出したその女性が隠れていると思われる海辺の別荘をリチャード・ドレイファスとエミリオ・エステヴェスの刑事二人組が隣家に張り込んで見張るのは前作と同じような流れなのだが、そこに女検事補のロージー・オドネル(この人はスタンダップ・コメディエンヌ出身の女優)がコメディリリーフとして加わり、彼女の引き起こすドタバタがコメディ部分の肝なのだがこいつがテンポが悪く泥臭くて笑えない。
張り込みには彼女の飼っている中型犬も一緒に付いてくるのだが、これも有効に活かされているとは言えない。もっと活躍させる方法はいくらであるだろうに。
ラストの銃撃戦はとてもしょぼく、「これって、TV用映画だった?」と確認したくなる出来だ。オープニングの派手さはどこへ行った?あそこで火薬用予算を使い果たしたのか?
殺し屋(『ロボコップ』でロボコッププロジェクトを立ち上げた重役をやってた人)もタフそうに登場した割には実際情けない。
前作で結ばれた主人公達が、続編だとあっけなく別れていてどちらかはちらっとも出てこないというのは多いが、『張り込みプラス』では前作のヒロインとリチャード・ドレイファスのロマンスがまだちゃんと続いていたところは良い。ただ、それ故にストーリーに融通が利かなくなっているのは苦しいところだ。

監督であるジョン・バダムはあまり監督論などで名前が出てくる人ではないが、アクション・SF・コメディなど幅広いジャンルで水準以上の娯楽作を作り続けてきたいわゆる“職人監督”だ。
わたしとしては結構評価している監督なのだが、そのジョン・バダムをもってしても“続編”作りは難しいということなのだろう。

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