『ザ・ボディガード』(2002) AVENGING ANGELO 98分 2004/11/29レンタルDVDにて鑑賞
監督:マーティン・バーク 製作:タラク・ベン・アマール、エリー・サマハ、スタンリー・ウィルソン 製作総指揮:ケヴィン・キング、ポール・ローゼンブラム、アンドリュー・スティーヴンス 原案:ウィル・アルディス 脚本:ウィル・アルディス、スティーヴ・マッコール 撮影:オウサマ・ラーウィ 音楽:ジョン・ボン・ジョヴィ、ビル・コンティ
出演:シルヴェスター・スタローン、マデリーン・ストー、アンソニー・クイン、ラウル・ボヴァ
どうにも楽しみどころが捉えづらい少々妙な感じの作品だ。
スタローンはマフィアのボスアンソニー・クインの隠し子を彼女が小さな時から陰から守っている。ところがアンソニー・クインが敵対組織に暗殺されたため、スタローンはその遺言である映像を収めたDVDを持って彼女の前に姿を現す。自分が養女として他人である夫婦に育てられたとはまったく知らなかった彼女は大いに驚く。
夫が子供を全寮制の軍隊式学校に入学させ、さらにその夫は知人の女性と浮気をしていたのが発覚して彼女が家から叩き出したばかり。そこへ実の父親やらマフィアの勢力争いの話などされたのだから混乱し戸惑うばかり。しかも、アンソニー・クインの唯一の子供であった彼女も他のマフィアから命を狙われているのだ。
ストーリーの中心はヒロインとスタローンが次第にうち解けていき、スタローンが自分を昔から守ってきたことを理解していくとろこや、自分をイタリア人系と思っていなかったヒロインが段々とイタリア文化に染まっていく辺りだろうか。基本的にコメディ仕立てになっているが二人のやりとりなどに特に斬新な部分はなく、オーソドックスと言えばオーソドックスで悪くはない物のさして笑えない。スタローン+ボディガードという図式だが、銃撃戦や格闘はオマケ程度なのでアクション映画だと思って借りない方がいいだろう。ラストにある殺し屋との対決など「なんじゃそりゃ?」だが、アクション映画ではないと思って観れば大丈夫だ。
肉体の演技ではなくセリフ中心の演技で映画を成立させることにスタローンが挑んで、ある程度はそれが成功しているのだから、今後に期待するためのステップと考えることにする。
アンソニー・クインはこの作品を最後に亡くなった。『道』のアンソニー・クインともあろう人が、これまた微妙な作品が遺作になったものだ。
アーノルド・シュワルツェネッガーの『ラスト・アクション・ヒーロー』(1993)でもマフィアのボスを演じていた。あの映画の中のさらに映画の中では『ターミネーター2』の主役はシルヴェスター・スタローンということになっていた。10年前はほぼライバルだった二人だが、今では片やカリフォルニア州知事、片やここしばらく微妙な存在な俳優。でも、政治家になってしまったシュワルツェネッガーよりもあくまで俳優を貫こうとするスタローンの方が映画している。
次回作を待ってるぞ、スタローン。