『ガス人間第一号』(1960) 91分 2004/11/17鑑賞
監督:本多猪四郎 製作:田中友幸 脚本:木村武 撮影:小泉一 美術:清水喜代志 編集:平一二 音楽:宮内国郎 特技・撮影:有川貞昌 特技・美術:渡辺明 特技監督: 円谷英二
出演:土屋嘉男、三橋達也、八千草薫、左卜全、佐多契子、野村浩三、伊藤久哉
『透明人間』『美女と液体人間』とならぶ東宝特撮○○人間物の一本。
ようやくDVDレンタルになったので初めて見ることが出来た。10数年前に『透明人間』は観ていたので、残るは『美女と液体人間』だが、こいつは原爆実験が絡んでいるのでソフト化は難しいかも知れない。『ウルトラセブン』の第12話『遊星より愛をこめて』みたいなものか。
人体実験の犠牲になり感情を操作することでガス状に変身できるようになったガス人間。そのガス人間が思いを寄せる日舞の家元と謎の銀行強盗などによって物語は進むが、ドラマの中心はSFというよりむしろ悲恋である。報われぬ愛はついに死をもって終わる。
ガス人間を追う三橋達也ら刑事たちが、何かというとすぐにピストルを抜いて乱射する。『天才バカボン』のおまわりさんじゃないっての。
ガス人間の特撮も1960年という時代を考えると素晴らしいが、それよりも家元を演ずる八千草薫の人を寄せ付けぬような美しさが勝っている。その下男で女主人に最後まで忠実なじいやを演じた左卜全も味がある。
この頃の東宝映画はどの作品の銃声や爆発音も同じような音だが、あれは同じ音素材を使い回していたのだろうか。