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『ドラムライン』 単なるスポ根吹奏楽部

『ドラムライン』(2002) DRUMLINE 119分 2004/11/8レンタルDVDにて鑑賞

監督:チャールズ・ストーン三世 製作:ティモシー・M・バーン、ウェンディ・フィネルマン、ジョディ・ガーソン 製作総指揮:ダラス・オースティン、グレッグ・ムーラディアン 原案:ショーン・シェップス 脚本:ティナ・ゴードン・キスム、ショーン・シェップス 撮影:シェーン・ハールバット 音楽:ジョン・パウエル
出演:ニック・キャノン、ゾーイ・サルダナ、オーランド・ジョーンズ、レナード・ロバーツ、GQ、、ジェイソン・ウィーヴァー、 アール・C・ポインター

アメリカン・フットボールの試合などで演奏をするマーチングバンド(吹奏楽団)。ハーフタイム中にグラウンドに出て演奏する見所はあっても、しょせんフットボールの観客にとって彼らは脇役に過ぎない。そんな彼らを主役にした着目点は面白い。
だが、ストーリー自体はいったってありきたりで「努力・友情・勝利」と一昔前のジャンプ三拍子が揃ったスポ根物にすぎない。観客をまったく興奮させることなく平凡に話は進み予定調和のラストを迎える。題材に期待したのだが中身は古くからある映画のままで正直つまらない。せっかく普段の映画では目立たないマーチングバンドを主役にしたのだから、体育会的な盛り上げ方以外に方法はなかったのだろうか。
名門マーチングバンド部に入部したとたん、早朝に叩き起こされグラウンドに整列させられるなどのシゴキが始まり、「おや、これは軍隊物だったか」と確認してしまったほどだ。他にも罰則としての腕立て伏せ30回、ドラムを抱えての階段の上り下りランニングなど運動部さながらの猛特訓。わたしだったらこんなのにはとてもついていけない。根性なしには定評があるのではっきり自信を持って言える。
吹奏楽部に所属していたことはないが、高校生の時にわたしが所属していた放送部は音楽室の隣に部室があったので多少は練習を見聞きしている。その限りでは体育会的なノリではなかったのだが、大学の名門部だとやはり違うのか。
それなりに楽しめなくもないが、やはり体育会的視点に始終していたのが残念。それ以外に燃えるドラマ作りの方法を思いつかなかったのだろうか。なんでこう体育会系の人は日常的に無駄に熱いのだろうか。普段はのほほんでいざという時に熱くなればいいのではないか。いや、それもありきたりなので、いざという時ものほほんとしたまま解決してしまう非体育会系スタイルの映画も観てみたい。
例えば、これまたつまらない映画だったがVHSビデオ開発についての映画『陽はまた昇る』(2002)というのがある。繰り返しになるが思いっきりつまらないクソ映画であるこの作品は、技術者が主人公でVHSビデオという規格・機械を作り出すのがストーリーの主題であるというのに従来からあるアクション映画の文法で撮られている。そこになんら工夫が見られない点がクソがクソたる所以だ。
文化系的スポ根、文系的アクションの存在と意義についていずれちゃんと考えてみたい。

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