10月6日 午後14時20分 -
昼からは超音波検診があるのみ。
超音波検査室に行くと担当者からベッドに横たわるよう指示され、「医師にも見てもらうから」と呼び出しの電話をするため隣の部屋に行ってしまった。
その間に上半身を起こし、超音波診断装置を観察する。エコーとも呼ばれる超音波検診はその名の通り“超音波”を使って体内の様子を調べる検査機器だ。潜水艦のソナーやコウモリが超音波で物を感知するのと同じ理屈だ。痛みもないしレントゲン写真やCTスキャナと違って放射線を使わないので比較的手軽に検査を行える。
見た目はパソコン組み込み型の机といった趣きで、ディスプレイや操作パネルが設置されている。
CTスキャナと同じくここにも“TOSHIBA”のロゴが入っていた。東芝が医療検査機器業界でどのぐらいのシェアを持っているのか、その性能が優れているのかは知らないが、この市民病院での割合は高そうだ。
“aplio”というのが機器名だろう。で東芝のサイトに行って見つけたのがこれ。わたしが見たのもここにある写真とほぼ同じ。上下二画面構成になっているところはNINTENDO DSを先取っているのだろうか。キーボードの周りにジョイスティックの様なスティックや上下にスライドさせるスイッチが付いている。なかなかにメカメカしくてかっこよく、知識を持った技術者でなければ扱えないといった風采だ。なんとなくX-BOXで発売されたゲームソフト『鉄騎』の専用コントローラーを思い出させる。
何にせよレバーが二本と数個のスイッチやダイヤルだけしかない『鉄人28号』の操縦機よりは操作が難しそうだ。あのインターフェースで自由自在に操れるとは金田少年の能力がすごいのか鉄人のシステムが優れているのか。そういえば実写版『鉄人28号』が来年の公開だそうだが、最近公開されている昔のマンガやコミックの実写映画化と同じく“鉄人”もクソ映画なのだろうか。
ディスプレイ右上には「TOSHIBA aplio 2001」と表示されている。外観もきれいだが実際新しいようだ。
医師が来たので検査が始まった。
腹部にジェルが塗られ、マウス大のセンサーユニットが当てられる。すると上の画面にわたしの腹腔内がモノクロで映し出された。映し出されたといってもなんかゴニョゴニョゴチャゴチャとしているだかでわたしには何がなにやらさっぱりだ。だが検査担当者や医師にはどれがどの臓器や骨だというのがはっきりわかっているようでさすがプロだ。ひょっとして目を細めたら形がわかるかなと思ってやってみたがダメだった。
「あー、確かに穴が開いてますね。ほらここです」
検査担当者が画面を指し示した。
むー、どれ?相変わらずさっぱり。
操作盤をなにやらいじくると画面に線が引かれた。
「縦が18ミリぐらいですね」
どうやらこの線の所に穴が開いているらしい。そう言われれてようやく穴らしきものの存在がわかった。続いてもう一本線が引かれ。
「横は15ミリぐらいです」
すると20ミリより少し小さいぐらいの穴が開いている訳か。やはり500円玉大だ。
検査開始時に装置の電源を入れた。起動画面は見逃してしまったのだが途中で“DOS窓”らしきものが一瞬現れた。それからカーソルや処理待ちの時に現れる砂時計マークが普段見ている物と同じ。どうやらwindowsで基幹システムが組まれているようだ。Windows2000などのNT系OSだろうか。まさかWindows98なんてことはないだろう。
はっ!ひょっとしてWindowsMeベースっ?!・・・だったら怖いな、なんか。いっそのことDOSで組んでくれた方がはるかに信頼できる。使いづらいだろうが。