とりあえず麻酔事故もなく手術も成功した。術後に様態が急変することもなく無事に帰ってきた。抜糸は済んでいないので腹には7針分の糸で縫い目が付いている。
10月だというのに暑い風の吹く晴れ上がった祝日は、残暑というより初夏の趣きだった。
家に着いて一段落したところでメールチェックなどのためPCを起動させたところ、最初に飛び込んで来たニュースがクリストファー・リーブの訃報だった。ウェブニュースの「“スーパーマン”のクリストファー・リーブ氏死去」という見出しは、80年代中盤以降の彼がいかにその肩書きを拭い去るかで悩み苦心して過ごしたことを考えると残酷かつ皮肉である。
クリストファー・リーブが死んだ日、わたしは生きて病院から帰ってきた。もちろんそのことにはなんら関連性はない。
入院初日
10月6日 9:30
白線ヘルニアの手術のため本日より入院。10時に入院受付に来るようにということだったので多少早めに到着。距離としては病院まで自宅から車で10分ちょっとなのだが、付属の駐車場はいつも満車状態でゲート前に行列ができておりいつ車を駐められるか時間が読めないのでどうしても早めになる。かなり昔は海だった埋め立て地に建てられた市民病院はJR・私鉄の駅から離れており、バスがあるといってもたまに走っているだけ。田舎なこの地域ではどうしたって来院は車が主体になりがちだ。
病院が市街地から移転した頃はその辺りも空き地ばかりだったのだが、今では一戸建てやマンションが建ち並ぶ住宅地で新しく駐車場を増設するだけの土地の余裕がない。今ある駐車場を立体駐車場に作り直せば良いとは思うのだが、ではそれが完成するまでの工事中はどこに駐めるのだとなってしまう。駐車場問題はこれからもついて回ることになるのだろう。
閑話休題
まずは3階の3A病棟に荷物を預ける。衣類などが入ったバックとノートパソコンのバックだ。ちなみにノートパソコン用バックはENIX製。そうあの『ドラゴン・クエスト8』のエニックスである。いやプレゼント用特製品などはない、4、5年前まではエニックスはパソコンサプライ用品も手がけていたのだ。というより、そもそもパソコン用品の取り扱いがエニックスの本業だったはず。それがまだBASIC主流だった1980年始めにゲームプログラムコンテストを主催し、そこでの入賞作品を製品化して販売するようになった。例えばパソコンを買ってプログラミングにはまり現在では『ドラゴン・クエスト』シリーズで有名な元祖オタク系ライターの堀井雄二が作った疑似3Dテニスゲームの『ラブマッチ・テニス』や、天才高校生プログラマーで現在チュンソフト社長の中村光一が作った『ドアドア』などである。
BASIC全盛の当時はユーザー自らがプログラムを書くことが多く、というよりもマイコンを使う=プログラムを書くに近かった。ソフトは買う物ではなく書く物だったのだ。知り合いからSHARPのMZ-80Kを借りて使っていたわたしも短いプログラムを書いては遊んでいた。
そんなわけで昔からのパソコン野郎、いやむしろマイコン野郎と呼ぶべきか、にとってはエニックスといえばパソコンサプライなのだ。確か。なにぶん入院中に書いているので手元に資料がない。間違っていたら申し訳ない。
このバックはサンワサプライやエレコムの商品が並ぶ中にその隅っこにぶら下がっていたもので、「おおっエニックスじゃん」と購入した。
パソコンデスク売り場には同じくエニックスの幅が100センチもあるラックが売っていた。思えばすでにエニックスはサプライ市場からの撤退を始めていたのだろうかかなり値引かれたお値打ち価格になっており、60センチ幅のラックを使っていたわたしはずいぶん心が動いたのだが、置くスペースがないなと買い逃してしまった。その後、サンワサプライの80センチ幅ラックをその100センチラックよりは高めの金額の買い使っているが、マウススペースを考えると若干狭い。しかし100幅のラックとなると家庭向けではなく業務用になるので一気に金額が跳ね上がる。そのうちまとまった金が入ったら100センチ幅以上のラックを買おうとか、エニックスの100センチラックを買わなかったのは失敗だったとか考えている。
コメント (2)
映画のことではなくて申し訳ないのですが...、でも私も映画業界に居るので、教えてください。そして私も白線ヘルニアなんです。でも私のはおへその真上10cmに約1cm大のポコッがあります。急ではないので来年1月にでも手術を考えています。が、詳しいことはまだ話していません、お医者と...。というか違うお医者にもう一度行こうかと。で、で、手術前にした検査とか問診とかはどんなものでしたかぁ?教えてください。
Posted by: リリー | 2004年10月12日 16:42
日時: : 2004年10月12日 16:42
リリーさん、こんにちは
おお、リリーさんも白線ヘルニアですか。それは数少ない同病者ですね。わたしも自分から見てヘソの左上に五百円玉大のぽっこりが出来ました。医師からは初っぱなに「白線ヘルニアですね、珍しいですよ、あんまりない症例ですね」と言われてしまいました。
実際、Googleで検索をかけても四十数件しかヒットしませんし、詳しい情報がないので困りました。足の付け根から腸がはみ出す鼠径部ヘルニアと多くの部分では似ていますが異なるところもあるのでまるまる全部当てはめてしまうわけにもいきません。
ぽっこりが出て2週間ほどしたところでかかりつけの内科町医者に診てもらい、ヘルニアだろうというので紹介状を書いてもらい市民病院の外科へと行きました。そこでの問診が約20分。
詳しい内容は9月25日分に書いてあります。ちょっとおふざけが入っていますが、大体書かれている通りです。
1.手術でなければ直らない
2.放っておくと押しても腸が戻らなくなったり、その部分に消化物のカスが溜まって腐ったり、はみ出した部分の腸に血が通わなくなって腸が腐ったりする場合もある
ということでした。
急いで手術をする必要はないと言われましたが、スケジュール的に余裕があったのでその場で翌週の10月6日に入院して検査し8日に手術、そして安静にするためにしばらく入院とトントン拍子に決めてきてしまいました。
手術部位が上半身よりのため全身麻酔をすることを除けばわたしの場合手術は大したことではありませんでした。メスが入るのも皮膚や皮膚下脂肪あたりまでで腹膜は切りませんので、以前やった虫垂炎(盲腸)の手術よりも全体的に楽です。まぁ盲腸を切ったのは20年近く前ですが。
術後経過も安定していたので11日には退院しました。まだ糸は残っており20日に再度外来で通院して抜糸の予定です。
あっという間の退院も、わたしが「早く退院させろ」と暴れたわけではなく、医師から「もう大丈夫でしょう」提案があったものです。
12日現在、家の中のことや事務仕事はそれなりに普通に出来ています。痛み止め、抗生物質を服用しており痛みはほとんどありません。もちろん肉体労働は無理なのでやはり2週間程度の無理をしないで過ごせる時間が必要になると思います。
わたしのように全身麻酔が必要なようでしたらそれなりの規模の大きな病院に限られてくるでしょう。わたしは担当になった医師と会った時点で「なんか信頼できそうだな」と思ったので気分的には楽でしたが、いろんな医者がいますからね。信頼できない相手に自分の腹を切られたくはないですから、あまり話が進む前に違う医者に診てもらうというのは確かに一つの考えではあります。
検査や手術の様子(といっても意識がありませんが)は更新で追加していきますのでよろしければまた遊びに来てみてください。
Posted by: 東森時音 | 2004年10月12日 20:41
日時: : 2004年10月12日 20:41