10月11日 - 10時
ついに、というかあっという間に退院である。
朝、起き抜けに病室のベッドから出てみたら、昨日よりもさらに身体か軽くなっていて傷口がつっぱるせいでの猫背も治まっていた。なかなかに快調である。
11日の今日は祝日のため市民病院の受付が休みで、とりあえず仮払いということで5万円を納め抜糸の日に精算することになった。退院時にもらった“退院療養計画書”によると抜糸の予定日は9日先の10月20日、通勤・通学は可で事務的労働はOKだが肉体的労働はまだ禁止、入浴・洗髪はシャワーのみ可。わたしの場合、日常生活にはほとんど支障が出ない内容だ。
帰宅後、郵便物のチェックなどをしている内に夜になり、入院中に書いた草稿を元に“映画バカ黙示録”を更新しシャワーを浴びて寝た。やはり病院のベッドより我が家の布団の方が寝心地が良い。
10月12日
仕事再開。事務仕事なのでさほど問題がなかったが、身体を使う仕事だったらまだ数日は難しいだろう。
10月13日
体力回復のためにウォーキングというか散歩を再開。片道1.5kmほど離れたレンタルビデオ屋まで行って帰って万歩計は4865歩だった。ちょっと汗をかくぐらいだ。『スクール・オブ・ロック』(2003)があったので借りてくる。映画館で観た時はもう一つ楽しめなかったのだが、再観してみてもあまり評価は変わらなかった。ラスト近くがイマイチなのと、なによりも生活苦から小学校教師になりすます主人公のロッカー(ジャック・ブラック)が弾けきっていないのが残念だ。ロックが好きだロックが人生だと突き進むのではなく、あれこれ姑息な小細工で周りだけでなく自らの心も欺いていてはロックバカ失格だ。
新作なので2泊3日レンタルで新作料金200円。ちなみに旧作だと1週間レンタルで100円。都市部と比べるとかなりお値打ちな料金だ。
10月14日-19日
シャワーだけで風呂に入れないこと以外はほぼ日常生活で傷に痛みもなく気にならない。散歩も毎日約5000歩程度。万歩計は以前“ポケットさくら”が叩き売りされていたのを見かけて買ったものだが、時計機能とメモリー機能があって7日前までの歩数を「1日前、2日前」といった具合に表示できるのが結構便利だ。説明書によるとゲームボーイ用『サクラ大戦』と連動して遊べるらしいが、そのソフトはおろかゲームボーイ自体持っていないので意味がない。
20日 - 11時
病院に行った。ようやく抜糸である。
11時の予約だったがそれまでの患者が長引いたようで診察は12時近くになってからだった。
担当医がと腹部の黒い糸を切っていく。チョキンチョキンと都合8針。傷口の大きさは縦に10センチメートルで横に伸びる縫い目がほぼ3センチ。ヘソを避けるためカーブした傷で見た目はあまり良くない。マンガに登場する魚の骨の頭と尾を取って腹に貼り付けた感じだ。
デジタルカメラで写真を撮っておいたのでここに掲載しようかと思ったが、グロ画像だったので止めた。いや、傷がグロいんじゃなくてわたしの腹がね。
帰りに窓口で精算。手術・入院関係が合計で保険点数30666点、自己負担3割で92000円。点数で大きいのがやはり手術料の13636点と入院料の11190点。高額療養費制度と生命保険の疾病特約である程度は戻ってくる。今更ながら医療保険に入っておけばなぁ。
家に帰るとまず先に風呂を沸かし好みであるぬるめのお湯にしてバシャッと肩までつかった。
あーいい気持ちだ~、とろとろと溶けていきそうな感覚である。普段はカラスの行水で湯には5分とつかっていないのだが、15日ぶりに入る風呂はやはり良い。
「んー、温泉行きてぇなぁ」などと思ったりする。最後に行った温泉は草津だったか。あれはもう何年前になるんだかなぁ。
10月23日
現在、すこぶる健康である。
4、5回で終わるつもりだったこの「白線ヘルニアと入院」シリーズもようやく完結の運びである。
“T字帯”など書こうと思っていて書きそびれてしまったこともあるし、毎日のネタを考えるのが楽だったのだがこのまま続けていては看板に偽りありになってしまう。
闘病記として書き始めたのだがずいぶんとお気楽な内容になってしまったが、実際痛い苦しいと感じたのは手術当日の夜ぐらいで後はさほど負担に感じなかった。腹部のぽこっとした膨らみに気付いて約1ヶ月後には手術と、迅速に進めていったのであまり悪化していなかったおかげもあるだろう。悪化しなければ痛みなどがなく、入院や回復までの日にちが必要になるため手術を迷う方もいるだろう。だが、放っておいても悪くなるだけなので、なるべく早い段階で手術したほうがいいだろう。
調べてみると“日帰り手術でのヘルニア根治術”を行っている病院もあるようだが、先ほど言ったように一番苦しいのは手術当日の夜なのでせめて1泊2日は欲しいところだ。様態が急変した時にナースコールを押すか救急車を呼ぶのかではかなり違う。特に、一人暮らしの場合は入院を強くお勧めする。
最後に、市立H病院のS医師に改めてお礼を申し上げる。