『伊勢湾台風物語』(1989) 88分 1989/11鑑賞
監督:神山征二郎 演出:岩本保雄 製作:瀬戸義昭/山田昭男/伊藤叡 企画:加藤潤一 原作:神山征二郎 脚本:神山征二郎 撮影:藤田正明 美術:門野真理子 編集:尾形治敏 音楽:針生正男 作画監督:北崎正浩
声の出演:小山茉美/戸田恵子/戸谷公次/堀秀行/杉山佳寿子
まーた台風だ。
2004年9月29日20:00現在、愛知県は台風21号が直撃中で猛烈な風雨である。本当に今年は台風のビンテージイヤーだ。こんなビンテージははっきりいっていらない。
台風と映画といえばアニメ『伊勢湾台風物語』(1989)だろうか。
東海地方で風雨と高潮によって5000人を超える死者・行方不明者を出した伊勢湾台風。その伊勢湾台風が襲ってきましたよ大変でしたよ、と要約すればそれだけ。監督だけでなく原作や脚本まで神山征二郎なので、良心的である事は認めるが例によってそれ以上の物はない。
伊勢湾台風の記憶を無くすな、その恐怖を語り継げという意図は分かるが、映画には画がある分だけスペクタクルの傾向が強くなり媒体として向いていないだろう。しかもアニメだ。小説や児童書を使った方が訴える力は強いだろう。
わたしは多くの死者を出した半田市で育っており、海に近い地区では所々に伊勢湾台風での浸水位を示す標識が建っている。大人の身長よりも高かったりするので、子供心に「これは確かにただ事ではなかっただろうな」とその恐ろしさを実感した。そのときの思いの方が『伊勢湾台風物語』を観たそれよりも強かったりもする。もっとも、子供向けに作った映画を二十歳にもなって観てるからかも知れないが。何で観たんだろうな~俺。
小山茉美や戸田恵子など声優が結構豪華だが、実は二人とも伊勢湾台風の被害地である愛知県出身。戸田恵子は名古屋市、ナレーション担当だった小山茉美は確か西尾市。
しかし、この作品は名古屋では確かヘラルド系でやったような気がするが、愛知県以外でも上映されたのだろうか。小学校などの学内上映中心かもしれない。DVDはおろかビデオ化すらされてるか怪しい。