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『スモール・ソルジャーズ』 隣の家の少女

『スモール・ソルジャーズ』(1998) SMALL SOLDIERS 110分

監督:ジョー・ダンテ 製作:マイケル・フィネル/コリン・ウィルソン 脚本:ギャヴィン・スコット/アダム・リフキン/テッド・エリオット/テリー・ロッシオ 撮影:ジェイミー・アンダーソン SFX:スタン・ウィンストン 音楽:ジェリー・ゴールドスミス
出演:グレゴリー・スミス/キルステン・ダンスト/ジェイ・モーア/フィル・ハートマン/ケヴィン・ダン
声の出演:トミー・リー・ジョーンズ/フランク・ランジェラ/アーネスト・ボーグナイン/ジョージ・ケネディ

一昨日紹介した映画は『JM』。ひっくり返すとMJ。MJといえば『スパイダーマン』シリーズのヒロイン。
というわけでキルステン・ダンスト出演の『スモール・ソルジャーズ』(1998)
軍事機器メーカーが何を考えたのかもう一つ意味不明だが玩具メーカーを買収し新商品を発売した。動いてしゃべるこの兵隊型フィギュアのコマンド・エリートとモンスター型フィギュアのゴーゴナイトには開発者のミスで軍事用チップが積まれていた。ゴーゴナイトを退治するという設定が組まれていたコマンド・エリート、その指令通りに殲滅作戦を開始する。おもちゃ屋の息子で問題児の主人公がゴーゴナイトのリーダー、アーチャーを助けた事から住宅地の一角で“小さな戦争”が始まる。

全長30センチほどのフィギュアが動く様は面白いが、コマンド・エリートが攻撃を始めると笑っているどころではない。工具を改造して作った釘やカッターの歯発射機、プロパンガスを使った火炎放射器で武装し、小さいが鋭いナイフまで持っているのだから恐ろしい。せめて、撃ってはくるが当たらないで欲しいのだが、主人公たちの足などにブスブスと刺さって非常に痛そうだ。
同じジョー・ダンテ監督の『グレムリン』(1984)でもグレムリンたちの悪ふざけがエスカレートして、後半では笑えないほど痛い物になっていたが、今作もそう。子供に観せるにはちょっと刺激が強すぎるんじゃないだろうか。やはり戦ってるのはおもちゃなんで、あまり痛くない笑える攻撃方法にして欲しかったところだ。
主人公をはじめとして父親連や玩具メーカーの開発者など男性陣が情けない中、襲いかかるコマンド・エリート部隊に対して果敢に立ち向かうのは主人公の母親。てきぱきと冷静に指示を出し、敵が撃ってくる燃えさかるテニスボールをラケットで打ち返す大活躍。ずいぶんと格好の良いママだ。
ラスト、騒ぎは集結したが主人公の家は半壊し電柱も吹っ飛ぶなど被害甚大なところに軍事機器メーカーの社長がヘリコプターで降りてくる。思えばすべてこいつが根源。これはちょっと気弱で情けない主人公の父親がこの社長をぶん殴るんだろうな、ハリウッド映画で良くあるパターンだ。と思っていたら、この社長は事件の関係者に高額の小切手を渡し、みんなそれで納得して逆に喜んでる始末。こら、親父の根性なし、一発殴らんかい!どんなハッピーエンドだそれは。
忘れていたが、キルステン・ダンストは隣の家に住む少女で主人公は彼女に内心憧れている。この設定はなんかどこかで観たような聞いたような。そうか、これがMJに起用された理由かっ!この作品ではまだ少女っぽさが残っていて、それほど不細工ではない。ほっぺたのぷっくりがまだ大きくないのだが、そこが違いか。

フィギュアの声でアーネスト・ボーグナインやジョージ・ケネディが出演している。なんでもジョー・ダンテが『特攻大作戦』へのオマージュとしてキャスティングしたそうだ。
ネットワークのパスワードに“ギズモ”を使ったり、おもちゃ屋のゴミ箱の中にゴミに混じってさりげなく(あまりさりげなくないが)グレムリン人形が入ったりしているのは相変わらなジョー・ダンテのオタク体質か。少々うっとおしく感じるのも確かだ。

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