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『アメリカン・パロディ・シアター』 無意味に豪華な出演陣

『アメリカン・パロディ・シアター』(1987) AMAZON WOMEN ON THE MOON 85分

監督:ジョン・ランディス/ジョー・ダンテ/カール・ゴットリーブ/ピーター・ホートン/ロバート・K・ワイス 製作:ロバート・K・ワイス 製作総指揮:ジョージ・フォルシー・Jr/ジョン・ランディス 脚本:マイケル・バリー/ジム・マルホランド 撮影:ダニエル・パール
出演:ロザンナ・アークエット/ラルフ・ベラミー/キャリー・フィッシャー/グリフィン・ダン/スティーヴ・グッテンバーグ/ミシェル・ファイファー/B・B・キング/ヘンリー・シルヴァ/ラス・メイヤー

日本未公開でビデオのみが昔発売されたのだが、当時観た感想は「なるほど日本未公開なわけだな」だった。
今回DVDが出たので10数年ぶりに久々に観てみた。やはりもう一つ笑えない。
オープニングの“ある男が家の中で次々とひどい目に遭う”というスケッチからしてギャグは連発されるのだがテンポが悪くどうにも据わりが悪い。このスケッチ担当はジョン・ランディスなのだがどうしたんだジョン。『ケンタッキ・フライド・ムービー』でのバカさはどこへいってしまったんだ。
あるテレビ局で放送中のテレビ番組という基本設定で映画は進む。ドラマや映画評番組、CMなどを題材にパロディが展開されるのだがそのほとんどが中途半端で笑えない。ギャグの量の少なさ、演出のトロさなど観ていてストレスのたまる作品である。
“博物館が閉鎖になるのでゴッホの絵などの収集品を大特価ガレージセールで売っている”というスケッチはそのシチュエーション以外にギャグなし。どこをどう笑えというのだ。
個人的に一番笑ったのが“カントリーソング『黄色いリボン』(映画『幸せの黄色いハンカチ』の元ネタ)を歌う黒人歌手ドン・シモンズや安全性に重きを置いてボルボのステーションワゴンを買う黒人など、ソウルを持たずに生まれた黒人たちの救済を訴えるB・B・キング(本人)”のスケッチだ。ホントに出るなよB・B・キング。これは保守的白人の振るまいをする黒人が笑いどころなので日本人には直感的に理解しにくいギャグだ。うどんが大嫌いで蕎麦を食いジャイアンツを応援する大阪人といったところか。
悪人顔の第一人者ヘンリー・シルヴァがホストを務める「未知なる謎に迫る」というスケッチは良し。切り裂きジャックの謎に番組が迫り新事実が明らかになる。なんと切り裂きジャックの正体はネス湖のネッシーだったのだ。ロンドンの街角に立つ娼婦の後ろに何者かの影が・・・そう紳士然としたスーツを着込んだネッシーなのだ。路地裏に消えていく娼婦とネッシー、そして悲鳴が・・・
序盤でテレビの中に取り込まれてしまった中年男性がなにかというと画面の隅でウロウロしているギャグは良し。
エンディングクレジット後のユニバーサル・スタジオの案内で「Ask for Babs(バブスを尋ねな)」と書かれているギャグは同じジョン・ランディスの『アニマル・ハウス』(1978)を観ている必要あり。新版DVDの『アニマル・ハウス』の映像特典では実際にユニバーサル・スタジオの案内係として働いているバブスの姿が見られるぞ。

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