『さらば愛しき女よ』(1975) FAREWELL, MY LOVELY
監督:ディック・リチャーズ 製作:ジョージ・パパス/ジェリー・ビック/ジェリー・ブラッカイマー 製作総指揮:エリオット・カストナー 原作:レイモンド・チャンドラー 脚本:デヴィッド・Z・グッドマン 撮影:ジョン・A・アロンゾ 編集:ウォルター・トンプソン 音楽:デヴィッド・シャイア
出演:ロバート・ミッチャム/シャーロット・ランプリング/ジャック・オハローラン/ハリー・ディーン・スタントン/シルヴェスター・スタローン
フィリップ・マーロウといえば『三つ数えろ』のハンフリー・ボガードだと思っていたがこの作品を観て考えを改めた。なんかこうじとじとうじうじしているレイモンド・チャンドラー作品にはロバート・ミッチャムの方が合う。あのブルドック系のちょっと情けなさがにじみ出るような顔やそのくせ妙にでかい体格、そもそっとした口調の独白で「俺ももう年だ。それに探偵業は家出した亭主を捜すような仕事ばかりだ」と愚痴から始まる出だしがもう格好いいのだ。
これ以降、わたしの中ではロバート・ミッチャムがフィリップ・マーロウのイメージになった。小説を読んでもミッチャムの姿が浮かんでくる。
映画自体はマーロウのめそめそした愚痴や甘ったるささえ気にならなければまあそれなり。ハリウッド映画というよりはフランスあたりのヨーロッパ映画の匂いがする作品である。
『フレディvsジェイソン』や『エイリアンvsプレデター』など対決映画が流行りだが、『マーロウvsスペード』というのはどうだろうか。