『ジーパーズ・クリーパーズ』(2001) JEEPERS CREEPERS
監督:ヴィクター・サルヴァ/製作:トム・ルーズ/バリー・オッパー 製作総指揮:ウィリ・バール/フランシス・フォード・コッポラ/エバーハード・ケイサー/マリオ・オホーヴェン/リンダ・レイズマン 脚本:ヴィクター・サルヴァ 撮影:ドン・E・ファン・ル・ロイ 音楽:ベネット・サルヴェイ
出演:ジーナ・フィリップス/ジャスティン・ロング/ジョナサン・ブレック/パトリシア・ベルチャー/アイリーン・ブレナン/ペギー・シェフィールド
親元に帰省する途中の姉弟が田舎を車で走っていたところ、怪しげなトラックが後ろにつき煽ってくる。どうにかトラックをやりすごし先に行かせたが、トラックは少し先の古びた教会の横に駐まっていた。運転手は血の付いた布でくるんだ“何か”を下水パイプに幾つも放り込んでいる。興味を引かれた彼らは好奇心からパイプの中へと入っていった。まったく、よせばいいのに。
案の定、布の中身は死体で、パイプの中は捨てられた死体で一杯だった。そして、姉弟は謎の運転手に追われることとなってしまう。
閉鎖的な片田舎で起こる猟奇殺人とくるので、てっきり“エド・ゲイン(*)”系のサスペンスホラーだと思っていたら、千里眼・予知の超能力を持った黒人老婆が出てきた辺りから話は妙な方向に進み、ついには“そのまんまなモンスター”が登場してくる。しかもこいつは空まで飛び銃で撃たれても死なない。「なんじゃそりゃー」、これではまるでスティーヴン・キング原作みたいではないか。
『サイコ』『激突!』の様子で静かに進む前半と、『死霊のはらわた』『悪魔のいけにえ2』ばりで支離滅裂に暴走する後半が見事に噛み合っておらず、ここまでいってしまうと逆にイイ!観た人みんな嫌な気分になること間違いなしのバッドエンドも、「なんじゃそりゃー」とツッコミがいがある。
製作総指揮にフランシス・フォード・コッポラが名を連ねているが、どこをどう指揮したんだか。続編の『ジーパーズ・クリーパーズ2』もあるそうだが作るなよ。
主人公のお姉ちゃんがなかなか可愛い&色っぽい。
*エド・ゲイン:1957年に逮捕されたアメリカの連続猟奇殺人鬼。少なくとも10数人を殺したが、世間の目を引いたのは人数だけではなく殺した後の死体の扱い方だった。恐るべき事に、皮を剥いでなめして家具や衣服を作ったり、肉や内臓を調理して食べていたのである。
『サイコ』のノーマン・ベイツや『悪魔のいけにえ』シリーズのレザーフェイス一家、そして『羊たちの沈黙』のバファロー・ビルなどは全てエド・ゲインがモデルと言われ、アメリカでは非常に人気の高い殺人鬼である。日本にも猟奇殺人鬼はいるが、まだまだ世界のレベルには達していないようだ。別に世界は目指さなくていいけどな。
歴代の殺人鬼が勢揃いして殺しの技を競う“殺人鬼オリンピック”というネタを思いついたが封印しておこう。