「ガムのオマケに映画のDVDが付いてくる。価格は税込み315円!」という情報がちょっと前にニュースサイトなどで飛び交った。
そんなに興味は覚えなかったのだが、コンビニで現物を見かけたら「『バリ島珍道中』は絶対欲しい。おっ、ロジャー・コーマンの『古城の亡霊』がある。恐怖映画俳優ボリス・カーロフが出てるのか、これは買いだな。アンドリュー・V・マクラグレン&ジョン・ウェインの『マクリントック』も良いし。うわー、うわー」と物欲中枢にアドレナリンが流れ込み、気が付いたら単品ではなく箱ごとレジに持って行っていた。ひょっとしてこの行為は“大人買い”ってやつか?うーむ、大人買い初体験。
幸いだったのは“買って開封しないと何が入っているか分からない”というシステムじゃなかったことだ。そうだったらダブリとやらで頭を悩ましていただろう。交換するといっても、『二人の女』を引き取ってくれそうな相手が思いつかない。ともあれ10枚で3,150円と、普通のDVD1枚かせいぜい2枚分の金額だ。しかも、ガムも付いてるしな。いや、逆か?でもガムったって一つに小さいのが一枚だしな。こちらがメインというのもかなり無理がある。
タイトルごとにほぼハガキサイズの水野晴郎氏によるリーフレットが付いている。400文字程度だが作品の見所や情報が記載されていてなかなかうれしい。ワーナーなんか通常タイトルでもチャプターリストすらついてないものな。
とりあえず『マクリントック』を鑑賞した。
まずは水野晴郎氏の解説から始まる。金曜ロードショーを思い出させて懐かしい。このスタイルが残っているのは今や木曜洋画劇場の「あなたのハートにはなにが残りましたか?」木村奈保子氏ぐらいなものだ。時折「なんにも残ってないよ!」と言い返したくなる作品もあるが、それはそれでテレビ東京の味だろう。
フィルムの傷が目立ち画質も良いとは言えないが、観るに堪えないという程ではない。近所のレンタルビデオ屋GEOで台湾プレスの今ひとつ謎なクラッシック作品群を見かけるが、それと同程度の画質だ。チャプターも打ってあり、字幕のON・OFFもできる。字幕の翻訳もそれなり丁寧で、ユニバーサル作品に時々あるような“明らかにおかしい字幕”ではない。全体的に値段を考えれば充分すぎる作りだ。
「1作品315円ならレンタルの方が安いじゃん」と言う人もいるかも知れないが、どのタイトルもレンタル用にはソフト化されていないか、ひょっとしたら『黄金の腕』あたりはなっているかも知れないが、かなり品揃えのしっかりした店じゃないと置いていないだろう。
画質に少しばかり難があっても、観れるだけでもありがたや。ぜひとも第2弾、第3弾を出してもらいたい。