『アロハ・サマー』(1988) ALOHA SUMMER 1988/6/23鑑賞
製作・脚本・監督:トミー・リー・ウォーレス 脚本:ボブ・ベネデッティ 出演:クリス・メイクピース/ユージ・オクモト/ドン・マイケル・ポール/ティア・カレル/ショー・コスギ
壁に掛けられた一本の日本刀。今は中年となった主人公のモノローグから、1959年のハワイでの夏へと物語は回想していく。
バカンスで島を訪れ、出会った白人少年たちと日本人少年。白人少年が恋した現地人の少女。白人に反発する少女の兄。
そして日本人少年の父親で、未だ太平洋戦争を引きずっている男がショー・コスギ。出演シーンこそ少なくものの、アクション無しで純粋に役者として出演しており、感情を表さず寡黙で武士道を貫く男を見事に演じている。この作品でのショー・コスギがベストだと思う。二番目が『ブラインド・フューリー』か。
嵐の中、少年たちはサーフボードに乗って海に出て行き、大波に挑む。この挑戦の最中に日本人少年が波にのまれ溺れ死にそうになる。危機一髪のところでそれを助ける主人公。ショー・コスギは主人公の少年に頭を下げ、お礼として一振りの日本刀を贈る。
そしてその日本刀は主人公の家の壁に掛けられ、1959年の夏“アロハ・サマー”のことは彼らにとって決して忘れられない思い出となった。
人種間での偏見や対立が描かれながらも、あくまでも青春物としてのスタンスは崩していないのが、個人的にプラスポイントだ。
ただ、映画のクライマックスである嵐の中でのサーフィンは、絶対にやらないで欲しい。台風などの度に、サーファーが波にのまれたというニュースを目にしているような気がする。
日本未公開でビデオ化のみとしていたサイトもあったが、とりあえず名古屋では1988年に『天使とデート』と同時上映で公開された。昔は二本立ての併映用として公開されたため、地方でのみ上映された作品もあったので、そういったうちの一本だったのかも知れない。