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『ハドソン・ホーク』 オレにカプチーノを飲ませろ!

『ハドソン・ホーク』(1990) HUDSON HAWK  1991/11/9鑑賞

監督:マイケル・レーマン 製作:ジョエル・シルヴァー 原案:ブルース・ウィリス/ロバート・クラフト 脚本:スティーヴン・E・デ・スーザ/ダニエル・ウォーターズ 出演:ブルース・ウィリス/アンディ・マクダウェル/ダニー・アイエロ/ジェームズ・コバーン/リチャード・E・グラント/サンドラ・バーンハード

ディーン・R・クーンツの小説『ドラゴン・ティアーズ』(新潮文庫刊)で主人公たちが地獄に落ちて受ける罰について語っている。

「そんな極悪人だったら、そうね、ざっと一千年ばかり蛆虫を食って、悪魔の胆汁でも飲んでもらうべきかも---」
「悪魔の胆汁は、どうも苦手でね---」
コニーも声をあげて笑っていた。「-そうそう、悪魔に高圧結腸洗浄でもやってもらうべきだと思うし---」
「-ついでに≪ハドソン・ホーク≫を一万回見るという罰もいいかも」
「よして。いくら地獄だって、ものには限度があるわ」

どうやら、もっとも残酷な地獄の刑罰よりも『ハドソン・ホーク』一万回の方がつらいようだ。
たしかに『ハドソン・ホーク』についてはあまり良い評価は聞かないし、興行的にも大コケしている。だが、個人的には結構愉快な泥棒コメディとして好きな作品だ。ナンセンスなギャグが多いので、『ダイ・ハード』のブルース・ウィリスを期待していた人には受けが悪かったのだろう。

レオナルド・ダ・ビンチが発明した黄金生成機のメインパーツであるクリスタルを巡って、世界征服を企む悪党夫婦一味と腕利きの怪盗、そしてCIAなどが右へ左への大騒動を繰り広げる。
主人公の怪盗“ハドソン・ホーク”は刑務所から出所したばかり。とりあえず大好きなカプチーノを飲もうとするが、その度に何らかの邪魔が入って飲むことが出来ない。ウェルメイドなギャグながら笑える。もちろん、やっと飲むことが出来るのは映画の終わりになってから。
相棒(ダニー・アイエロが好演)と一緒に盗みに入るときは、「警備員が巡回してくるまで3分28秒(数字は適当です)」「よし、分かった」、でどうするのかと思いきや3分28秒の曲を二人口ずさんでカウントダウンの代わりにする。それでは抜き足差し足している意味があまりないと思うのだが。
悪党夫婦は完全なイカレポンチ野郎。夫は超天才なのだが、エキセントリックぶりがなかなか良い。脇に控えている執事は、事あらば両袖からジャキッと刃物を飛び出させて襲ってくる。ただし、彼は悲惨な最後を遂げることになるが。あぁ、ゴロゴロゴロ・・・
ラストの「やぁ、俺死んだと思ってたけど生きてた」といういけしゃあしゃあっぷりが実に良い。
というわけで皆で観よう、一万回!

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