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『ネメシス』 ピュンという名には気をつけろ

『ネメシス』(1992) NEMESIS 1992/12/27に鑑賞
監督:アルバート・ピュン 脚本:レベッカ・チャールズ 出演:オリヴィエ・グラナー/ティム・トマーソン/マージョリー・モナハン/マーレ・ケネディ

『アンダーワールド』(2003)で追いつめられた人物が自分の周りの床をフルオートにした銃で丸く撃ち抜き、床ごと階下に落ちて逃げのびるというシーンがあった。
おや、これはどこかで観たな。そうだ『ネメシス』だ。こちらの場合はより派手に3、4階ばかりぶち抜いていたような記憶がある。他にもやたら派手な銃撃戦が繰り広げられていた。
主人公は黒のロングコートにサングラスと二丁拳銃の『男たちの挽歌』のチョウ・ユンファスタイル。敵の男が実はサイボーグで、顔の片側上半分がパカッとずれると仕込み銃になっていたりと、なかなか「おっ!」と言わせてくれるシーンもあった。だが、問題は映画全体を通して観るとこれっぱかしも面白くないということだろう。
何故だ?わたしの好きな銃撃戦がいっぱいじゃないか。スタッフ名を確認して納得。監督がアルバート・ピュンじゃないか。
アルバート・ピュンと言えば当時ジャン=クロード=ヴァンダムのファンだったわたしに悪夢を見させてくれた『サイボーグ』(1989)の監督だ。こちらも「これでもか~」とばかりのつまらなさだったがまたまたやってくれたものだ。
黒澤明の『デルス・ウザーラ』でスタッフをしていたともいうアルバート・ピュンだが、黒沢の元で何を学んだのやら、いや黒沢の元で学んだからなのか撮る映画撮る映画どれもつまらないという一種見事な監督だ。
スティーヴン・セガールの『ティッカー(劇場公開名・沈黙のテロリスト』(2001)を借りてきたらオープニングのスタッフクレジットで監督がアルバート・ピュンになっていた時点で「こりゃやばいか?」と思っていたら、やばいどころかセガール脇役じゃん。代わりに悪役がデニス・ホッパーだがまったくもって精彩を欠いていて、危なさやヤバさを感じさせてくれない。デニス・ホッパーなんて普段着の顔を撮ってもヤバそうな男なのに。
しかし作品数は妙に多いんだ。低予算が得意とか早撮りだとかの取り柄でもあるのだろうか。
ともあれ、アルバート・ピュンには気をつけろということで。

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