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『漂流街』

『漂流街』(2000) 監督:三池崇史 原作:馳星周 脚本:龍一郎 出演:TEAH/ミッシェル・リー/及川光博/吉川晃司/パトリシア・マンテーロ/柄本明

すまなかった三池崇史。あんたのことはすっかりダメダメ監督だと思ってました。
それが、『漂流街』で認識を改めました。
面白い。理屈抜きにハイテンションでいけてます。

一郎「なんでこれまではダメ監督だと思っていたんですか?」

う~ん、まず三池崇史はVシネマ中心で、劇場公開されるのが少なくてあまり観ていなかったってこと。
そして、その数少ない劇場公開作品でわたしが観たのが、まず『アンドロメディア』で、これはもう「ダメダメじゃんじゃん、ダメじゃんじゃん~」と踊りだしてしまうような究極のつまらなさだったし、もう1本の『サラリーマン金太郎』で、これは「さっぱり、さっぱり~」な出来だった。
他にはWOWOWオリジナルドラマ『天然少女萬』と『多重人格探偵サイコ』を撮ってるけど、この2作品はすでに記憶から抹消されているぐらいヘナチョコだった。
そんなだから、ダメ監督だと思っていたんだけど・・・

今回は、のっけからどう見たって海外なのに「埼玉県」と字幕が出てのヘリによる不法入国者強制送還バスの追跡劇。
ここで、ヒロインに話し掛ける中国人のおばさんがいい味を出してるんだ。
そっから先は舞台を新宿に移して、海外逃亡のために闘鶏場を襲ったところ、現金ではなくてヤクザのヘロインを奪ってしまったことから、様々なドラマやアクションが始まる。
これがまた、唐突でテンション高くて、新宿の裏社会の描写が面白くっていい。
ヤクザ役の吉川晃司がいい味を出してるね。
中国人マフィアのボスとの卓球対決はじっくり描いて欲しかった。

原作者の馳星周が闘鶏場で鶏を運ぶ男で出演していたり、闘鶏のシーンでマトリックスのパロディなんかもあるぞ。
卓球のシーンで吉川晃司は飛んでくる刃物をえびぞりになってよけてるし。

とにかく、三池崇史はやっぱり面白い監督だったんだ。収穫収穫。
ビデオでこれまでの作品を見直そう。
一部の作品だけで評価しちゃ、やっぱりダメだね。観続けることが大切か。まぁ、そうは言っても、なんでもかんでも観ているだけ時間も金もないけどさ。

*公開時に執筆したもの。結局三池作品はあまり好みでないことがわかった。

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