『あずみ』(2003) 監督:北村龍平 出演:上戸彩/原田芳雄/北村一輝/松本実/オダギリジョー/岡本綾/榊英雄/伊武雅刀/佐藤慶/竹中直人
あの超ウルトラスーパーデラックス駄作な『VERSUS』から考えると、それなにましになっていた『あずみ』
『RED SHADOW』や『梟の城』よりはとりあえず面白かった。比較する相手がアレだって気もするが。
ただ、全体的にダラダラ長い。
衝撃のラスト50分って、おいおい普通10分とか15分だろ。そもそも142分ってのが長い。もっと切って2時間以内に収めるべき。
話題(問題)の200人斬りもどうにか形にはなっていたが間延びした印象ではっきりいってだれる。それに敵の数は200人ぐらいだが、実際に斬っているのはその半分もいない。映画『ジパング』の50人斬りよりはましだが、松竹版『座頭市』のラストの殺陣のアイディアの豊富さには足元にも及ばない。あれは数十人相手だったが、一人で戦うにはそれぐらいまでじゃないと劇画的とはいえリアリティがないだろう。
でも、まぁアクションはそれなりに楽しめるかなぁ・・・
もっと宿場の造りなどを活かして人を動かし、工夫したアクションシーンを見せて欲しかったものだ。
カットを細かくしたり、移動撮影でカメラを動かしたり、役者が素早く動くことが、速いアクションであると勘違いしているのでは?
全体的に工夫が足りない感じだ。
爺役の原田芳雄がかなり映画を引き締めてくれる。さすがは名古屋を舞台にしたハリウッド映画『ハンテッド』で主演のクリストファー・ランバートに剣の道を教え、襲い来る悪人どもをぶった斬ってただけある。
若手もがんばってはいるが、どうもフラフラした感じでち様になっていない。
あずみの心理面の演出はかなりいい加減ですが、原作のあずみ自体がつかみどころのないキャラクターですのでまぁいいのだろう。 北村に人物描写の演出が出来る出来ないはまた別問題だが。
ともあれ、この作品でハリウッド進出は無理だろ。