『ブロブ』(1988) 監督・脚本:チャック・ラッセル 脚本:フランク・ダラボン 出演:ケヴィン・ディロン/ショウニー・スミス
(公開時に執筆。加筆訂正無し)
うーん、すごい!こいつはただ者じゃない。ど迫力の映画だ。
ブロブ、こいつは侮れない。
大昔、「絶対の危機」という映画があった。主演はデビュー当時のスティーブ・マックイーン。
そいつをリメイクしたのが、エルム街の悪夢3のチャック=ラッセル。原典である「絶対の危機」をうまくアレンジして、一大アクションムービーにしてしまった。
まず、オープニング、まじめなスポーツマンと、チアリーダーと、バイクに乗った不良がでてくる。
このスポーツマンは、ヒロインのチアリーダーとデートするものだから、「ああ、こいつが主役で、不良はライバルかなんかだな。」と普通思うであろう。
ところがどっこい、このスポーツマンは序盤でブロブに襲われ、あわれ溶けて死んでしまうのだ。
こいつは見事にだまされた。ここでこの映画はすごいかもしれんと思った。
そしてそれはドンピシャリ、いやそれ以上であったのを約一時間数十分後に思い知らされるわたくしであった。
脚本も練れている。橋とか、スノーメーカーとかの使い方も、伏線をちゃんと張っていて見事である。
不良のフラッグを演じるケビン=ディロンはなんとマット=ディロンの弟。実にそっくりである。
下水の中をバイクで走り回って、行く手をブロブに塞がれると、下水管の傾斜を利用して斜め走りでブロブの上を走り抜ける。壊れた橋をバイクで飛び越える。マンホールを塞いだトラックをバズーカで吹き飛ばす、並じゃあない。上だ、特上だ!
ラストはチアリーダーのネエちゃんがライフル抱えて、ほとんどエイリアン2のようなド迫力である。
この娘はスゴイぞー、もう張りきってる、下水を逃げ回って、挙げ句に汚水に潜ったりするのだ。
ちゃんとオチもついているし、とにかくこの映画を観ている時の興奮感覚は言葉では言い表せない物がある。
10mぐらいに成長したブロブがちゃんとスケール感を持っていてリアルに見える特撮もすごい。
舞台であるさびれたスキー町の設定もいい。
町の映画館で「恐怖の電ノコ男」とかいう映画がやっているのはお遊びだろう。ホッケーの面かぶってるもんなあ。でもどうせなら「恐怖の手にナイフ男」にでてほしかった。