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『クリムゾン・リバー』

『クリムゾン・リバー』(2000) 監督:マチュー・カソヴィッツ 出演:ジャン・レノ/ヴァンサン・カッセル/ナディア・ファレス

思いっきりネタバレしますので、未見の方は気をつけて。

地上50mの断崖絶壁に吊るされていた胎児の形に縛られていた猟奇的な死体。
それを捜査するジャン・レノ。
かたや、墓荒らしと小学校の資料室荒らしを捜査するヴァンサン・カッセル。
このまったく別々に思えた事件が、いつの間にか結びついていく。
ちょいと唐突な感がしないでもないが、演出は割に丁寧なので気にならない。
ただ、二人が別々に捜査しているときの方が魅力的で、二人が一緒になってから少しトーンダウンしてしまう。
1+1=2になっていないのが残念なところ。
結論から言ってしまえば、この映画の悪役はナチスドイツとかファシズムです。
頭の優れた人と身体の優れた人の子供は頭も身体も優れているという『優生学』。その考えに基づいて運営されている大学が悪役なのである。
フランスにとってはドイツという国は許せても、いまだナチスドイツは悪なのだ。

その大学に復讐するために殺人犯は殺人行為を繰り返し、最後には雪崩で大学を埋めてしまおうとする。その犯人はジャン・レノが惚れたヒロイン、とラストまで思わせながら、唐突にそのヒロインの双子の姉妹が登場。
その姉妹が真犯人だったのだ~!!なんという衝撃的なラスト!!
って、分かるかい、そんなの。
大体、その姉妹は20年も前に死んだはずになっていたのが実は生きていたってことなのだが、その20年間、どこでどうやって暮らしてたんだ?
原作小説があるらしいので、そっちではもう少し詳しく書かれてるんでしょうが。

『セブン』あたりを思わせるサイコ・サスペンス的な部分。
『バーティカル・リミッツ』あたりを思わせる山岳でのアクションシーン。
わりにハリウッド的な印象のフランス刑事映画でした。

フランスでヒットしたのは分かるのだが、日本でヒットした要因は何なんだろう?女性の観客が多かったしジャン・レノ人気なのかな。

「ジャン・レノってそんなに人気あるんですか」

『レオン』とかあるし、CMにも出てる。わたしは大好きなんだがな。

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