『XYZマーダーズ』(1985) 監督:サム・ライミ 脚本:コーエン兄弟 出演:リード・バーニー
自主制作の低予算映画『死霊のはらわた』(1983)が思いもかけない世界的ヒットを飛ばしたサム・ライミ。その活躍がプロデューサー、エドワード・R・プレスマンの目にとまり、監督第2作として作られたのがこの『XYZマーダーズ』(1985)。
プロの俳優やプロのスタッフとの初顔合わせにも物怖じすることなく、“ライミ節”を振るって大笑いできるサスペンス・コメディに仕上げていて、すでに一流娯楽映画監督の片鱗が見て取れる。
善良だがまるで冴えない青年が、殺人事件を目撃してしまったばかりにヒロインと共に殺し屋から追いかけられるという巻き込まれ型サスペンスで、脚本を書いたのは『オー・ブラザー!』(2000)などのコーエン兄弟。
これでもかこれでもかというギャグの物量攻撃で、ドアのドミノ倒しなど動きのあるギャグが印象に残る。
二人組の殺し屋もいかにも化け物じみていて(『ポパイ』のブルート役のポール・スミスと『ブレード・ランナー』のネズミ顔のレプリカントのブライアン・ジェーズム)、ネズミ殺し機をバリバリと放電させながら襲ってくるのは笑えるが恐ろしい。
大詰めのチェイスと格闘のテンションはさすがライミだ。
ブルース・“アッシュ”・キャンベルもちょっとだがゲスト出演している。
そうそう、エンディングクレジットが始まっても絶対席を立っちゃダメだ。
『スパイダーマン2』も公開されることだし、そろそろDVDを出してくれてもいいんじゃないかと思うのはわたしだけだろうか。
ちなみに写真のパンフレットは左から読むと『XYZマーダーズ』、右から読むと『クリープ・ショー』のお得仕様。二本立て上映だったのだ。