『レプスキー危機一発 ロシア皇帝の秘宝』(1989) 監督:ガイ・ハミルトン 出演:マイケル・ブランドン、デヴィッド・キャラダイン
イギリスの作家ジェームス・ハドリー・チェイス原作の保険調査員レプスキーシリーズとして1989~1990年の間に都合4本映画化されましたが、第一作目であるこの『ロシア皇帝の秘宝』だけ覚えておけばいいと思います。後のはかなりしょうもなくて、映画というよりVシネマクラスですかねぇ。そもそも2年で4本作りますか。プログラム・ピクチャー風味とも言えるんですが。
監督は『007ゴールドフィンガー』(1694)や今度DVDが出る『空軍大戦略』(1969)、そしてなにより『レモ 第一の挑戦』(1985)のガイ・ハミルトン。ガイ・ハミルトン作品としてはかなり低予算ですが、タイトな予算、タイトなスケジュール、タイトな出演陣なりに検討しています。誰ですかこの主役のマイケル・ブランドンって?わたしはこのシリーズでしか観たことありません。
その代わり、節約するところは節約してつぎ込むところにはつぎ込んでます。主人公レプスキーの愛車は赤いプジョーの3ドアハッチバック!イカすぜ・・・でも、絶対タイアップしてますし、フェラーリやポルシェなどが駐まっている高級ホテルの駐車係には思いっきり見下されてましたが。日本じゃ外車でもフランスじゃ国産車ですからね、そんなに高くはないんでしょう。全作に同じ車が登場していますから1作あたりの経費は4分の1ですし。これがボンド・カーだと毎回新車になるんですけどね。
主役はアレでも悪役は『キル・ビル Vol.2』でも有名なデヴィッド・キャラダイン!・・・いや、デヴィッド・キャラダインは思いっきりB級の匂いか。
ま実際、有名なスターが出ていたり派手なアクションがあるわけではありませんが、そこはベテランの手になる物だけあって全体がきっちりまとまっています。ハイエースでのカーチェイスなんてなかなかスクリーンじゃ観られませんよ。ラストの性懲りもないというか懲りないデヴィッド・キャラダインの再登場もよし。
ともあれ、危機一髪、絶体絶命、大胆不敵、最後の挑戦、とレプスキーシリーズ全4作をちゃんと映画館で観ているってのはある意味ちょっと自分を褒めてやりたい。っていうか、自分以外は褒めてくれないでしょうが、これって結構いないかもなと思うんですよ。今のわたしなら1作目はガイ・ハミルトンだから観て、2作目はその余波で観て、でつまらないから3,4作目はビデオ化待ちでしょう。
そもそも劇場公開しないって恐れもありますが。