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『冒険者たち』 友情と復讐と青い海

『冒険者たち』(1967) 監督・脚本:ロベール・アンリコ 原作・脚本:ジョゼ・ジョバンニ 主演:アラン・ドロン、リノ・ヴァンチュラ、ジョアンナ・シムカス

ついさっきまで、NHKBS2で放映されていた。
先月末の4月24日に原作・脚本のジョゼ・ジョバンニが80歳であの世に行っちまったが、NHKのタイムテーブルは翌月分まで発表になっているのでアラン・ドロン特集とぶつかっただけの偶然なのだろう。
いかにも強面のするリノ・ヴァンチェラと二枚目の代名詞アラン・ドロンがジョアンナ・シムスカという美女を挟んでの奇妙な友情物語。
飛行機乗りのマヌー(アラン・ドロン)は飛行機で凱旋門をくぐることを計画しているし、ローランド(リノ・ヴァンチェラ)は画期的エンジンの開発にかかりきりと人生を謳歌している。
ところが、彼らの前に沈没船の財宝という実に魅惑的な情報が飛び込んでくる。
これはひょっとすると当たりではないかと、マヌー、ローランドはリティティア(ジョアンナ・シムカス)を連れ、南の海へ向かった。
リティティアへの鞘当てを繰り返す二人。その間にもプロとして沈没船捜索にも余念がない。
そして、ついに沈没船を発見し、お宝を引き上げるのだが、そこに財宝を狙った男たちが襲いかかってくる。
戦いの中でリティティアは銃弾に倒れた・・・

マヌーとヌーランドは財宝を手にいったん彼女の故郷を訪れる。
そこでリティティアにそっくりの少年に出会った二人は、彼女の復讐を果たすことにする。
決戦の舞台は青い海原に建物が突き出したような要塞島。
勝っても負けても虚しさばかりが残る戦いが今始まった・・・
うーむ、こんな映画はフランス以外では作り得ないな。・・・あー、千葉真一の『冒険者カミカゼ』(1981)があるか。

ジョゼ・ジョバンニが逝ってまったことについて、やはりそれなりには思うとことがあるもので。
元はフランス辺りじゃそれなりに名前の通ったギャング。それが幾たびか逮捕され、ふとペンを取って見る。書く題材?そんなものはこれまで自分がやってきたことや周りの連中もモデルにすれば容易いこと。
例えば脱獄映画の傑作『穴』(1960)監督ジャック・ベッケルはジョゼ・ジョバンニが原作で、実際に氏の脱獄経験にもとづくものらしい。
その他の作品でも氏の経歴はその作品にいかんなく活かされている。
ただ、“フランスの安部譲二”と呼ぶのはどんなものだろうか。というか、学生時代にふと思いついてそう呼び先輩にイヤな顔をされたのは私ですが。

監督業にも進出して
『暗黒街のふたり』(1973)のフィルム・ノワール
『掘った奪った逃げた』(1979)痛快金庫破り
『狼たちの報酬』(1986)コマンド部隊による誘拐された要人救出
などなど。わりと面白い映画を手がけています。

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