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『ベースケットボール裸の球を持つ男』 つまらん

『ベースケットボール裸の球を持つ男』(1998) 監督:デイヴィット・ザッカー 出演:トレイ・パーカー、マット・ストーン、アーネスト・ボーグナイン、ロバート・ヴォーン

つまらん。笑えない。

『フライングハイ』(1980)や『トップ・シークレット』(1984)を手がけたコメディ集団ZAZ三人衆の一人デイヴィット・ザッカーが監督なのだが、この人が一番才能がない。はっきりいって下手。
それぞれ独立して映画を撮るようになってからの他のZAZの面々といえば、弟のジェリー・ザッカーが非コメディのメロドラマファンタジー『ゴースト ニューヨークの幻』で大ヒットを飛ばし、円卓の騎士伝説の『トゥルーナイト』、古典的なお宝争奪レースを題材にした『ラット・レース』など水準以上の作品を世に送り出している。
ジム・エイブラハムズは『ホット・ショット1』、『2』でZAZ時代のパロディ精神とギャグのテンポを一人でも維持していけることを示した。
その点、デイヴィット・ザッカーは『裸の銃を持つ男』シリーズである。こいつは原型のテレビムービー『ポリス・スクワッド』こそ面白かったが、映画は正直ダメだ。ダメダメである。
デイヴィット・ザッカーの演出には切れがなく役者陣もモタモタしているだけ。オープニングでO・J・シンプソンが次から次へと災難に遭うというギャグがあるが、ひっじょ~にテンポが悪く笑えない。
なにより、「わたしは面白人間だからね」と勘違いしてしまったレスリー・ニールセンが痛い。この人はもともと割といい男系の役者で、そういった役者にコテコテのギャグをやらせるという構造によってギャグとして成立していたのだが、本人が「自分はコメディアンとしても一流だ」と勘違いしてしまい、その手綱をデイヴィット・ザッカーは全然取れていないので、これはもうなんというか何だかな~なのである。

そんなデイヴィット・ザッカーの新作であるが、ダメ男二人が考えついた野球とバスケットボールを組み合わせた新スポーツ“ベースケットボール”が何故かヒットしてしまい、実業家(アーネスト・ボーグナイン)の目にとまりその支援を受けて全国へ広がっていく。しかし、しだいに高給取りスタープレーヤーなどが出現するなど商業化が進み、誰でも気楽に楽しむことが出来る“ベースケットボール”本来の姿がなくなっていく・・・
このようなストーリーにあれこれとギャグが入ってくるのだが、ネタとしてつまらない、演出が下手、役者がダメなのでほとんど笑えない。
日本では劇場未公開でビデオ・DVD発売のみというのもやむを得ない出来である。
そもそも、『裸の球を持つ男』なんて過去の作品の栄華にすがろうというタイトルで出してくるところですでにアレだ。
アーネスト・ボーグナイン、ロバート・ヴォーンの姿を見ることが出来たのは収穫だが、そのことに大きな価値を見いだす人は一部だろう。
しかも、このDVD、日本語字幕がめちゃくちゃ。いわゆる超訳か?責任者出てこい。

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