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『ユージュアル・サスペクツ』 オチだけではありません

『ユージュアル・サスペクツ』(1995) 監督:ブライアン・シンガー 出演:ケビン・スペイシー、ガブリエル・バーン

先日、ケビン・スペイシーが寸借詐欺に引っかかり携帯電話を盗まれたというニュースが流れたとき、「あのケビン・“キント”・スペイシーを口先で瞞すなんて、なんて凄腕の詐欺師だろう」と驚いたものだ。日本の「俺だ俺だ」を繰り返すだけの芸のない“おれおれ”詐欺師連中も少しは見習ってほしい。そもそも、詐欺とは入念な下調べと相手を言いくるめる話術・演技力が必要で、暴力や流血に訴えることのない芸術的犯罪である。
結局、そのニュースはベッカムの不倫騒ぎから報道の目をそらすためのジョークだったというオチがついたが。

監督のブライアン・シンガー、脚本のクリストファー・マッカリーの才気みなぎる若手コンビによって、観客のわたしは見事ペテンにかけられてしまった。
作品の内容上、細かなストーリーを述べるのは避けるが、脚本的な面白さだけではない。あまり語られてはいないようだが、一癖も二癖もある悪党どもの犯罪群像としても良く出来ている。そういった点が弱いと「オチはびっくりしたけど、結局それだけ」という『第六感』のような薄っぺらな作品になってしまうところだが、この作品はかなり健闘している。

DVDは「絶賛絶版中!」のようで、中古開封品でも美品は定価の倍の1万円程度で取引されているようだ。
もう、何回も観たしな、再販される前に売っちゃおうかな・・・

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