『メガフォース』(1982) 監督:ハル・ニーダム 主演:バリー・ボストウィック、ヘンリー・シルヴァ
「自由諸国の首脳陣は否定しますが、メガフォースの存在が確認されました」
メガフォース、それは自由諸国を守るため国の枠を超えて結成された精鋭特殊部隊だ。
最新鋭の武器・戦闘車両を駆使し、テロリストを撃滅するのがその使命だ。
わたしは初めて予告を観て血湧き肉躍って以来『メガフォース』のファンだ大ファンだ。もちろん公開されるや観に行ったし写真のパンフレットもずっと大事に持っている。もちろんDVDも買ったぞ。
メガフォースの一番の魅力は特殊部隊物で派手なドンパチがあるにも関わらず人が死なないという能天気っぷりにあるだろう。これはもう、戦争ゴッコなのだ。
ラストは主人公を残したまま離陸しようとする輸送機。果たしてそれに間に合うかという『ワイルド・ギース』や『デルタ・フォース』などでもお馴染みのシチュエーション。
主人公をどんな危機に陥れ、そしていかにそこから脱出させるかというのは脚本家を始めとする制作陣が頭をひねるところだが、この映画は凡百の脚本家が思いもがけない荒技でその危機を乗り切る。
主人公が「1、2、そして3」だと乗っている戦闘バイクのボタンを押すと、後部に翼が生えロケット噴射でバイクが宙に舞い上がるのだ。とっ、飛ぶんすかぁぁ!
もう、これには一生ついて行きますっ!との衝撃を受けてしまった。それでいいのか中学時代のわたし、とも思うがそれが正直な感想なんだからしょうがない。
全身タイツの制服がどう考えても実戦には向かないだろうとか、戦闘車両の白・黒・赤の塗装が目立ってしょうがないだろとか(光に反応して夜は黒くなるカメレオン塗装なのだが、ずっと黒でもいいんじゃないかとも思う)、パンフレットの写真中央に写っている山のような大きさの指令車タック=コムが劇中ではせいぜいハイ・エースぐらいの大きさしかなかったりするところも好きだ。
珍しくヒゲ面のヘンリー・シルヴァの悪役が生かし切れていないのが残念なところか。相変わらずのテンションの高さで悪くはないのだが。
パンフレットの中で製作のアルバート・S・ラディはこう語っている。
「私は責任を持って『メガフォース』を私のライフ・ワークと宣言する」
・・・い、いいのかアルバートそれで。他の制作作品には『ゴッドファーザー』や『ロンゲスト・ヤード』があるじゃないか。
もしもアルバートに会う機会があったら、この発言について今の思いを聞いてみたい。もし、「うん、『メガフォース』がライフワークだね」と言われたら、こりゃもう一生ついて行くしかないね。
監督のハル・ニーダムなんだが、まだ元気にしているんだろうか?亡くなったとの話も聞かないがいいかげん年だろう。
とりあえず、『トランザム7000VSパトカー軍団』と『ストローカーエース』のDVDはとっとと出して欲しい。