『テキサスSWAT』 宿敵を撃破しろ!

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『テキサスSWAT』(1983) 監督スティーヴ・カーヴァー 出演チャック・ノリス

 邦題には“SWAT”とあるが主人公マッケードは警官ではなくテキサスレンジャー。原題の『Lone Wolf McQuade』にはSWATなんて一言も出てこない。レンジャーはテキサス州独自の組織でおおざっぱに保安官のような物・・・だと思う。アメリカは地方自治が思いっきり強い上に司法制度が複雑で正直細かいところがよく分からない。地方警察にFBI、DIAにNSAとDEAとATFとなにがなにやら。そりゃ縄張りでもめたりするわな。ちなみに一般的に映画だと大規模で全国的な組織になればなるほどイヤな奴等ってことになっている。
テキサスレンジャーだが刑事映画の変種として分類して構わないだろう。

 監督のスティーヴ・カーヴァー(『超高層プロフェッショナル』『サンダー・ブラスト 地上最強の戦車』)らしい豪快かつおおざっぱな演出で「細かいことを考えたら負け」なバカアクション映画に仕上がっている。西部の荒野という舞台もネイティブ・アメリカンの血を引くだけあってかチャック・ノリスによく似合っている。

 西部劇時代のレンジャーは馬だったがマッケードはドッジの四駆を乗り回している。マッケードが悪人に捕らえられ、「愛車と一緒に埋めてやれ」と車ごと大きな穴に埋められてしまう。危機一髪!さぁどう乗り切るか?缶ビールで頭を冷やした後に、おもむろにエンジンを始動させる。劇中何度も活躍してきたスーパー・チャージャーがうなりを上げる。悪人の部下が驚く中、地面に地割れが起こるとそこからドッジが飛び出してくる!ブォォォォン!スーパー・チャージャーはガソリンの燃焼に必要な空気を強引に取り込む過給器なので空気の無い地中では役に立たないだろ!とか考えちゃ負けだ。

 『野獣捜査線』(1985)の回に、「当時まだハリウッド映画では空手・クンフー系のアクションの演出がまだ出来上がっていなかった」と書いたが、それを考えるとこの『テキサスSWAT』のチャック・ノリスとデイヴィッド・キャラダインの対決シーンはなかなかがんばっている。今となっては学生の自主映画の方がレベルが高そうなカット割りなどであるが、個人的に燃えるモノがある。
 どちらかというと小柄なチャックの空手に、身長が高いデイヴィッドの蟷螂拳が迫る。そう、デイヴィッド・キャラダインと言えばブルース・リーからTVドラマ『燃えよ!カンフー』の主役を奪った男。ブルース・リーと親交のあったチャック・ノリス(『ドラゴンへの道』の格闘ゲームでいうところのラスボスがチャック・ノリス)とは因縁の対決である。

 90年代のチャック・ノリスは主にTVドラマ『テキサス・レンジャー』シリーズで活躍する。残念ながらこちらの方が縁がなくて未観だ。

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このページは、東森時音が2004年4月 8日 23:57に書いたブログ記事です。

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