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『シャーキーズ・マシーン』 アトランタ、風紀課刑事根性

『シャーキーズ・マシーン』(1982) 監督・主演:バート・レイノルズ

陽気なタフガイ役が多いバート・レイノルズだが、この作品はかなりハードボイルドな色合いが強く仕上がっている。ヘンリー・シルヴァの狂ってる敵役や風紀課の刑事達など脇もしっかり固めていて、単なるワンマンスーパー刑事モノではない、かなりイイ出来だと思う。本人が監督も務めており、所々をのぞいて押さえた演出を揮っている。で、レイノルズ・ファンにはその所々の暴走振りもまた楽しい。
だが、「ヘナチョコヒゲオヤジと毛皮のコートの女、そしてパースのいい加減な大型リボルバー」という安っぽいイラストによるDVDパッケージはなんとかならなかったのだろうか。「これイイよ」と言っても説得力が後押ししてくれない。

ヤク中や売春婦を相手の毎日ですっかりやる気をなくしているアトランタ警察風紀課の刑事連中。そこに、麻薬課の凄腕刑事シャーキーが捜査上のトラブルから左遷されてくる。ある高級娼婦を調べる内に殺人事件に出くわしたシャーキーは「これは俺のヤマだ」と殺人課に連絡せず独自に調査を続ける。そんなシャーキーを見ている内に風紀課の刑事達は失っていた誇りを取り戻し、シャーキーの一味(SHARKY'S MACHINE)となって捜査に加わる。プロの刑事の動きを始めた彼らの前に、大物政治家が絡んだ陰謀が現れる。

ダメになっていた奴らが復活していくくだりバート・レイノルズの最高傑作『ロンゲスト・ヤード』(1974)を思わせる集団モノである。大物政治家と高級売春婦というのはクリント・イーストウッドの『ガントレット』(1977)に似ていなくもないが。
すっかりイカれた敵役を演ずるはヘンリー・シルヴァ。こめかみをヒクつかせたらハリウッドで右に出る者なしだ。イカれた悪党にはイカれた死に方が似合うもので、ラストでは「ウォー、バン、ガシャン、ヒュー、ドシン!」だ。

で、このままハードボイルド刑事映画らしい苦みの残るザラついた終わり方をするのかと思ったら・・・ある意味、映画史に驚天動地を残したラストシーンが待っていたわけで、それを「全部ぶち壊し」と思うか「これも味だ」と思うかは、観終わってのあなたしだい。

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コメント (2)

けん:

バート・レイノルズ 監督・主演と大活躍でしたね。髪を短く刈り上げてハードな感じがでていました。トランザム7000のようなコミカルなやつも好き。

東森時音:

バート・レイノルズは大好きです。初めて小遣いで観に行った『トランザム7000』で夢中になりましたね。ヒロインのレイチェル・ウォードも妖艶で、傑作ですよやはり。

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